たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

ワールドカップが終わってしまった!~日本代表にはティキタカができるのか~

おはようございます。

眠い目をこすりながら、今キーパットを叩いています。が、普段から働いていない脳みそがまだ覚醒していないせいもあって、なかなか気の利いた文章が浮かんできません。

みなさん、ワールドカップは終わってしまいましたね。決勝はフランス対クロアチア、前者は5大会ぶりに2回目の優勝をめざし、後者は初の栄冠を狙っていました。その白熱した試合を午前2時まで、テレビの前で観戦していました。そして今朝は休日なので、私が近所のパン屋さんにパンを買いに行く当番でした。

眠い!まぶたが重い!

 

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いやあ、それでも見る価値のある一戦でした。クロアチアにとっては、オウンゴールだったり、ハンドでのPKだったりとなんとも後味の悪い結果になってしまったけど、延長戦続きにも関わらず、ピッチを縦横無尽にかけめぐって試合巧者フランスに果敢に挑む姿はある意味感動さえ覚えました。次々につながるパス、そしてMVPにも選ばれたキャプテン・モドリッチからの絶妙なスルーパス、サイドのブルサリコからあげられるピンポイントのセンターリング、そして時にエリア外から打ち放たれるラキッチの強烈なミドル。そして、オウンゴールは献上してしまったが、なんとも泥臭いサッカーをするマンジュキッチ、ボールを追って追って最後はフランスの守護神ロリスのミスを誘ってゴール。残念ながら、巻き返すべく後半に疲労がピークにきてしまったのか、モドリッチマンジュキッチもこれまでの試合のようなキレがなくなっていましたね。しかし、それでもこのワールドカップ決勝にはじめて立ったとは思えない彼らのサッカーは面白かった!

 

点差こそついたが王者フランスを上回るパスワークを魅せたクロアチアのサッカーを、同じパスサッカーをめざしている日本代表ができたら、絶対に面白いと思います。今大会前に、「パスを受けたら、いったんボールを足元で止める、そして次にパスを出す」というのはどうかというのが議論されていました。日本代表がワールドクラスに通用するには、スピード感あふれるパスサッカーをしなければいけないし、そのためには足元でいったんボールを止める癖をやめた方がいいと、いろんな解説者が言っていました。ただ幼少のころからそのように教えられているので、仕方がない、もし変革を求めるならば幼少のサッカー教育から変えなければいけないという意見もありました。

 

華麗なるパスワークを披露していたのは、リーガ・エスパニョーラ(スぺイン・リーグ)のバルセロナFC。その見事なパスさばきはみなさんもご存じのとおり「ティキ・タカ(tiki-taka)」という愛称がつけられています。この語源については、Wkipediaとかみるとその様子を擬声語で表した、あるいは当時発売されていたアメリカンクラッカーから名付けたとありますが、私自身は前者に近いことをあるドイツの友だちから聞いたことがあります。あれは「Tick tack(日本語だとチックタック)」という時計の振り子の音からきている、つまり振り子みたいにボールが行ったり来たりする様子をそのように描写しているのだそうです。そして、時計の振り子は一瞬たりとも止まることはなく常に動き続けているのと同様に、「ティキタカ」では常にボールは足元で止まることはなく、常に味方から味方にボールは華麗にまわっていくんだと。

なるほど!

ただし、信じるかどうかはあなた次第です!

 

 

 

さて、話を元に戻すことに。日本でそのようなパス教育をちびっこのころからやるべきだという意見があった中で、実際に海外ではどのように幼少のころから練習してるんだろうという疑問をもつのは当然でしょう。実は自分の場合、幼少のころにドイツ・ベルリンに住んでいて、幼稚園、小学校とサッカークラブに入っていました。小学校低学年だったこともあり、授業は朝8時から始まって10時過ぎには終わっていました(早いのだ!)ので、家に帰って家族で昼食をとると、午後の早い時間からたいていサッカークラブで汗を流すようにしていました。ベルリンには「ヘルタ・ベルリン」というクラブチーム(かつてワールドカップで活躍した原口元気選手がいた)があり、そこの子供向けのスクールに在籍したので、そこでの練習を紹介します。そこでは、当然準備運動した後にまずリフティングの練習とか、コーンの周りを走るまわるドリブルの練習とかと同様に、二人一組もしくは三人一組でパス練習もやっていました。もちろん、ボールを受けたらきちんと足元でいったんボールを停止させて、それから次の人にパスを出すという練習もやっていました。ただ常にその後やっていたのは、止めずにパスをつなげる練習もしていたということ。一つ先の方を常に向いてボールを送り出す練習、それも徐々に距離を広げて、あるいはスピードアップして。最初は選手は足をとめてやっていましたが、そのうちに二人一組で自陣から相手のゴールまで走りながら、そして最後はセンタリングをあげて、もう一人がダイビングヘッドをするというようなことを小学校低学年でやっていた覚えがあります。つまり、日本戦におけるベルギーの最後の9秒間のカウンターはまさにその練習したことに似ていたし、あれは多分普段の練習通りのワザなんじゃないでしょうか。野球と違って、サッカーは常に選手もボールも動いているスポーツであることを、あらためて痛感した瞬間でした。キーパーがボールをキャッチしても、そこで終わりじゃない。ドイツでの練習でも、コーチが言っていたのは「どうしても攻撃を組み立てなおしたい、そのために仕方なくゲームをいったん切りたいのであれば、思い切りシュートして終われ」と。「ゴールをはずしてもゴールキックになるし、思い切りのシュートで相手のキーパーがセーブしても少し時間が稼げる」「もちろんボテボテのシュートだったら時間的に意味がないが、相手側はシュートされたことで気持ち的に押し込まれた感があるから、それでも十分」と。とにかく練習試合でも、ゴールしなくてもシュートをしたことにコーチや仲間にすごく褒められた記憶があります。

 

野球が主流の文化が発展してきた日本において、90分間動き続けるスポーツであるサッカーがしっかりと根差していくにはまだまだ時間がかかるでしょうけど、今回のワールドカップをみて世界レベルのサッカーを目に焼けつけたり、Jリーグでのイニエスタトーレスのワールドクラスのプレーをみて、そのイメージが我々に浸透してくればきっとそのようなサッカーも定着してくると思います。

素人ながらに偉そうなことを書いてしまいましたが、ただそれでも誰かさんみたいにわざと倒れて試合が止まるのは、なんとも切ないというのは異論はないと思います。

 

以上たーさんでした(終)