たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

50歳になる前に六芸を身につける~教養あるおじさんになるために~

こんにちは。

前回の記事で、六芸(りくげい)についてチョコッとだけ触れてみました。

 

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礼・楽・弓・御・書・数という6つの教養を学ぶことが自分自身をのばしていくのに有用だということを書いたつもりです。

50歳になるまであと3年となった今、のんびり日々の生活にあぐらをかいていては、自分自身がこれまで歩んできた経過からすると、全くとは言わないけれど、あまり飛躍的に成長できないでしょう。

もちろん、今までも決して大きな変化を望んでいなかったわけではありません。

いろんなことに挑戦し、それなりに勉強した自分がいたのも事実です。ただ一方で、その挑戦の代償として、その都度ドツボにはまり、ある意味マイナスからの出直しを強いられたということもありました。若いうちにそのようなことをどんどん経験しておけば、「こういうパターンは要注意だ」、「このようなところでは道をはずしてはいけない」というようなことを学び、40代すぎてからそのような失敗をすることはなかったはずなのかもしれません。しかし、あまりにも今まで大事に大事に失敗を恐れて行動してきたために、この歳になって、いざというときに誤った方向に道をはずしてしまい、いまだに腰を落ち着けることができないのです。

と、まあ言ってはいますが、正直40代というのはまだ人生の諸先輩からすると赤子とまではいかないけど、小学生くらいなのでしょう。

しかし、実際にはそんな小学生でもやがて勉強に力を入れて受験に向かっていく時期もくるはずです。なので、小学生並の自分もこのまま勉強せずに新しいことを学ばずに毎日を仕事で忙殺されているようでは、いつまで経っても一人前の大人になれませんよね。

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んで、最近「論語」という中国の古典をkindleの読み放題でダウンロードしたので、読み始めたら、意外にもその辺のビジネス書より面白いし、孔子という偉い人が話している言葉だからなんかすごい重みがあります。もちろん原本を読んでいるわけではなく、私のような小学生が読んでもわかるように面白く和訳してあるものを手にとったのですが。ただそれを抜きにしても、なかなか深みがあり、短文の中に濃いエッセンスが散りばめられているので、心?脳?の中にギュッと入ってきます。不健康な体にサプリメントを入れたような感覚で、不思議となんか生きる力が湧いてきます。

自分として最初に読んだ文章が、前回の記事にも書きましたが、

「子曰わく、道に志し、徳に依り、仁に依り、芸に游ぶ」

つまり正しい道を歩みながら、道徳を大切にし、人への思いやりを大事にしながらも、教養を身につけていくような日常が理想である。というような内容なのですが、ここで出てくる「芸」というのが六芸であり、前述した礼・楽・弓・御・書・数の6つの教養なのです。

詳しいことは前回の記事を読んでください。稚拙な文章ですみません。

 

さて、前置きが長すぎましたが、今回は50歳になるまでの残り3年間をどのような勉強をして充実させていこうかと考えていることを書きたいと思います。

一つ大事なことは、私自身はすごく飽きっぽい性格で、さらには根気がないので、何かを始めてもなかなか長続きしないのです。

飽きっぽいという性格は、一説によると興味ないことにいつまでも固執しない、次のステップにすぐに方向転換できるという意味で長所であると唱えている人もいます。しかし、やるべきことに対しては決してそれは良いことではないと思います。最後まで続けることができないということは、その目標を達成できないうえに、当然ながらその達成感さえも得られないのです。

何かを達成することで得られる自信、充実感というものがないために、今までの自分の言動に裏付けというものがないことがしょっちゅうありました。50歳を前にしたおじさんに自信をつけさせるには、何か最後まで達成できるような勉強をしたいと思っているところであります。

 

では六芸とは何をすればいいのでしょう?

時間、環境、体力、金銭とあらゆるものが制限をつけてきます。

もちろん、6つ一遍にというわけにはいきません。いや、6つ一遍にやる自信はありません。

一つ一つ様子伺いをしながら、無理のない範囲で、しかし3年という制限があるので少しテンポを早めてやっていこうかなと考えています。

 

差しあたって自分なりにパッと思いつく六芸を挙げてみました。

礼:自宅の近くに大きな神社があります。それはそれは大きな鳥居があり、そこをくぐるときには遥拝をせずにはいられません。もちろん、私だけではなく周りの人も大体礼をしております。実はそこまで散歩にちょうどいい距離なんです。往復で大体3km程度なんで、毎週末そこにいくようにすれば、少しではありますが、そんなところから日常に礼を取り入れてみようかと考えます。

楽:昔から音楽は常に生活の一部でした。中学、高校とブラスバンドに入ってトランペットを吹いていましたし、大学ではバンドでギターを弾いていました。普段の生活でも通勤の途中、音楽をガンガンに聴きながら歩いています。最近、ベースを始めたいと思って、いつか安価でいいので購入しようと機会をうかがっておりました。そう考え始めてすでに10年以上。楽器を始めるには指も動かしにくくなっているし、すでに遅いのではなんて考えますが、まずはトライ!集中して指にタコができるまでやってみればいいのかも。

弓:自分の体をモニタリングするのが、自己完結型のスポーツ。ならば弓道もあるけど、気軽に始められるのは筋トレ。今までジムに入会しては、そのまま放置プレー。

 

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ただ最近近所に24時間オープンのジムができて、実は今入会しているジムと同じ系列なので、新たに入りなおさなくても自由に利用可能なんです。ジムに行って、いろんな部位を鍛えようとするから、翌日(あるいは翌々日)にあちこち筋肉痛になってしまうので、これからは上半身、下半身のそれぞれの限局した部位を鍛えようかなと思います。もちろん、あまりいい鍛え方ではないのですが、飽きっぽい人にとってはジムで長い時間過ごすことはあまりいいとは思いません。パパッと3セットくらいやって終わりにして帰るというのがいいのかもしれないと思っています。まずは筋肉をつけてかっこいい場所、胸まわりと腰まわりを鍛えようかなと思います。腹筋はきらいなので後で。

 

御:意志疎通のとりにくいもの(動物、植物など)とのコミュニケーションをとる御。ちなみにうちのマンションはペット禁止なので、どうしようかなと悩んでいました。実は知り合いが最近サボテンを育てているのを見て、「あっ、これいいな」とピンときました。サボテンなら水をあげ忘れてもしばらく持ちますし、かわいい花を咲かせるので楽しみもあります。名前をつけて、毎日声掛けしてあげるといいのかな、気持ち悪いか。

書:読み書きのいずれかをやるとすれば、手っ取り早いのは読む方でしょう。本当は書道なんてやってみたいのですが、まだちょっとハードルが高すぎます。実は「論語」に代表されるような古典を読むことがビジネスの上でも教養の上でも非常に役に立つと聞いて、この1年間で何冊か読破しようと考えています。

そう言えば、このようにブログを書くことも「書」に含まれるのでしょうか。

数:実は以前にも書きましたが、今大学院なるところに通っております。

 

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そこで、久しぶりに統計なるものを使うことになりました。全くチンプンカンプンです。ただこれを理解して駆使できるようになれば、ものすごい武器になるのも確かです。今非常にわかりやすい、中学数学でできる統計みたいな本を買って、必死に勉強しています。ただ集中して取り組まないと、全然頭の中に入りません。これも期限を決めてやっていきたいものです。

 

先日、本屋で日本画の本を探していたら、鳥文斎栄之(ちょうぶんさい えいし)の「風俗略六芸」という版画があることを見つけました。栄之は六芸を描いた6枚揃の美人画(版画)を描いており、それぞれのタイトルは「茶湯」「生花」「画」「十種香」「和歌」「琴」となっています。江戸時代後期にこのように六芸をたしなむことが一般的だったのでしょうか。

 

これからがんばってみようかなと思います。まずはやり始めることですね。

以上たーさんでした(終)