たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

NHKスぺシャル「神の領域を走る~パタゴニア極限レース141km~」を今見たばかり

こんにちは。

今日はのんびりして、ダラダラぶくぶくしていた、たーさんです。

 

だいぶ前に放送されたNHKスペシャル

「神の領域を走る~パタゴニア極限レース141km~」

を見た。以前に間寛平さんやペナルティのワッキーさんが、サハラ砂漠のマラソン大会に参加して、ものすごく感動したのを覚えていて、今回も人間の限界に挑戦するアスリートの姿をみて、明日からのカンフル剤にしようとした。

パタゴニア

南米チリ最南端の地で人のほとんど入らない原生林、吹雪の岩山を不眠不休で走り続ける過酷なレース。最終的には全長141kmを走破することになるが、制限時間46時間以内にそれを成し遂げなければいけないという。もともと160kmを走る予定であったが、悪天候のために縮められたのだそうだ。

最高齢59歳を含む91名のアスリートが参加したこのレースは、南半球が秋から冬になろうとしている4月に行われた。コースは深夜にパタゴニアの草原からはじまり、15kmあたりからの原生林、その後岩山を走り抜け、下山と同時に延々と続く砂利の一本道を何時間もゴールをめざすという。

途中岩山は標高700-800mで、猛烈な吹雪で体感温度-19度と、一言でいうと「地獄」でしかない世界。そこはアスリートだから、日ごろの鍛錬から乗り切っていくのだが、中には低体温症でリタイアを余儀なくされる選手もいた。

神の領域

冬山登山のような極寒を抜けると、今度はレース終盤に入って「神の領域」と言われる極限の状態にまで追い詰められた人間に起こる現象との戦いになる。満身創痍で肉体をこれでもかと傷めつけると、体を守るために脳がレースをこれ以上続けるなという指令を体に送り出すのである。その脳に対抗すべく、続けるぞという心がどこまで脳の指令を無視できるか。まさに心と脳による肉体をめぐる戦いとなる。

その戦いに心が勝つと、ついに神の領域に到達するのだ。生死の間(はざま)をさまよう状況に陥ったときに、人は生きようとする本能が別の次元のキャラクターを創り出し、救世主のように現れたその存在が生き続ける方向へ自分の肉体を後押しするという「サードマン現象」を体験することになる。それは目に見える存在のときもあるし、気配だけのときもあるし、声だけが聞こえるときもある。ただ確実に自分を生きる方向に導いてくれるのである。

今回47歳で参戦した日本の世界的トレイルランナーである鏑木毅さんにも、最後120kmを越えたところで、その現象が起きたという。自分の左横に気配を感じ、自分をゴールに向けて後押ししてくれたと言うのだ。そして、完走率30%という超過酷なレースを17時間余りで完走して、なんと2位でフィニッシュ。ただただ、すごいというしかない。

厳しい条件下で結果を出すことができた、それも自分に打ち勝って、自分の限界を越えた新たな世界に足を踏み入れることができての達成に、感動を覚えた。こういう経験をするだけで、その人の人生はものすごく価値のあるものになるのであろう。

 

これからの人生、なにかこういう特別な経験をしてみたいという思いに今駆られている。まずはやせて、自分の身の回りを整理して、そして新たな目標を見つけて再スタートしたい。

自分の場合はマイナス地点からのスタートなので、残された時間はあまりない。無駄のないように、日々少しずつでも前へ進めるように頑張ろう。

 

と言いながら、セブンイレブンのプリンを食べてぼーっとしているたーさんでした(終)