たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

高山善廣選手、首から下が動かない状況に~頚髄損傷に頚椎症を合併~ 

こんにちは。

9月に入って、今年も残すところあと数か月となりました。

さて、今日は先ほどYAHOO!ニュースを何気なく見ていたら、飛び込んできたニュースについて書こうと思います。

 

高山善廣、首から下が動かない状況に 「頸髄損傷および変形性頚椎症」と診断

 

 プロレスラー、高山善廣(50)の公式ブログが4日、更新され、5月4日のDDT豊中大会で負ったけがが、「頸髄損傷および変形性頚椎症」と診断され、「現在、首から下が動かない状況」であると報告した。「厳しいリハビリ、怪我と闘っております」としている。また高山を応援する会「TAKAYAMANIA」を設立すると発表。今後、各プロレス団体が協力し、試合会場で募金箱を設置、応援グッズ販売やチャリティー興行で寄付を募り、高山の治療費などに充てられるという。高山はDDTの公式サイトを通じてコメントを発表した。「5月4日、試合中、頚椎を痛めてしまい首から下が全く動かず、また呼吸もできなくなってしまいました。首の手術を受けた後、心臓停止などのトラブルもあり、術後の経過が思わしくなく、なかなか皆さんにご報告できる状況にありませんでした」と報告が遅れたことを謝罪。続けて「そんな私のために仲間たちが集まって、私のために色々とやってくれると聞き、感謝の気持ちしかありません。みなさん、どうもありがとうございます。私もどんどんアイデアを出していこうと思っております。リハビリ頑張りますので今後ともよろしくお願いします」とつづった。

 

実は以前の職場が脊髄損傷の患者さんが多かったこともあり、5月4日の試合の後の状態について、ブログに書かせていただきました。 www.taosanblog.com

 

その後続報がなかったことから心配していたのですが、やはり症状が重かったという悪い経過報告が本日ありました。

(非常に残念です)

呼吸もできない状態だったとは?

記事の中には、「呼吸もできなかった」と書かれています。これはおそらく肺を動かす横隔膜が麻痺したことを意味します。横隔膜を動かす神経は首の神経の上の方(第3頚髄から第5頚髄、のどぼとけの高さあたり)に中枢があります。その箇所よりも頭側で脊髄神経を傷めると、横隔膜麻痺による呼吸障害が起きてしまい、息ができなくなるのです。肩から下の腕や足の神経はそれよりも下の高さにあるので、横隔膜の麻痺が生じたということは、記事どおり肩から下もかなり重い麻痺になっていることが予想されます。排尿や排便の機能もままならないこともあり得ます。

心臓停止になった!?

脊髄損傷になると、損傷部分よりも下の方に頭からの命令(電気信号)が急に遮断されて「脊髄ショック」と呼ばれる状態になります。つまり、損傷部分よりも下の脊髄機能が消失してしまうのです。高山選手のように、首の高位での損傷の場合は、手足の運動や感覚機能はもちろん、内臓の働きや心臓や血管の動きを行う自律神経もダメージを受けてしまいます。脊髄ショックになっても、大体3週間から1か月で回復してくることも多いのですが、今回合併している「変形性頚椎症」の状態が非常に悪かったので、まだショックを脱していないときに手術を行ったのかもしれません。そのために手術の際の麻酔などの影響および自律神経障害により心臓が止まってしまった可能性があります。

もちろん、脳梗塞の既往があることから、心臓の血管もボロボロになっていたために心臓の筋肉の動きも十分でなかったことも容易に想像がつきます。

 

 

このままあきらめたりしたら

正直このまま寝たきりになってしまうでしょう。

ただ高山選手だから、きっとキセキを起こして復活してくれることを期待したいです。

同じように自転車事故で頚髄損傷になっても、政界に復帰しようとがんばっている谷垣禎一自民党幹事長も、リハビリをがんばっています。

しっかりと目標をもって、決してあきらめずにリハビリを頑張れば、大きな変化はないかもしれませんが、少しずつ改善していっている患者さんを以前の職場で何人もみてきました。

これだけの仲間たちに支えられて、そして本人も前向きにリハビリを頑張ると言っているので、私も応援していこうと思いました。

そして、その頑張りが同じように脊髄損傷でリハビリをがんばっている患者さんの励みになるのは言うまでもありません。

 

プロレスを観に行ったことはありませんが、高山選手の熱いメッセージを読んで、募金がてら行ってみようかなと思ったたーさんでした(終)