こんにちは。
トランプ大統領の来日に伴い、都心のど真ん中は交通規制がひかれているというニュースをやっていました。
ただ街中を散歩してみましたが、普段よりも多くパトカーと警察官の姿を見た程度で、それほど厳重というわけではありませんでしたね。ヘリコプターがいつも以上に空をけたたましく飛び回っていたことは確かですが。
今朝の「僕らの時代」
さて、そんなトランプ大統領のニュースをみようと今朝テレビをつけたところ、フジテレビの「僕らの時代」という番組で、落語家さんご三方が出演されていました。圓楽さん、小遊三さん、そしてヨネスケさんの3人。
(渋いね!このキャスティングをしたスタッフがすごい)
噺家さんだけあって、3人の雑談(失礼!)に一気に引き込まれてしまいました。
その中でも、最近の寄席には若い人も来るようになってきたというような話がありました。
うろ覚えなので正確ではありませんが、以下の通りだったでしょうか、、、
寄席に若い人たちが来るようになった
寄席に若い人が来るようになったのは、やはり人気ある若手に注目が集まっている証拠。自分たちのように年上の落語家には、同じような年代の、つまり年上のお客さんしかついてこない。ただ大事なことは、その若手を見に来たお客さんたちが、少しでも我々年上の落語に触れてみようという気になってくれればそれでいい。若手を育てて、その若手が寄席に若いお客さんを呼んで、さらにその落語をあまり知らないお客さんたちがうまい落語に触れて笑ってくれれば、落語の世界は活気づく。
というような話だったように思います。
野茂選手の偉業
90年代はじめに新しく始まったJリーグに人気をもっていかれて、野球人気が下降していた時期がありました。そんな中、野茂選手が前例のないメジャーリーグ挑戦を行い大成功をおさめて、一気に野球人気が再度高まったという話です。
その分野でも、誰かひとりがとび出してくれればいいのです。そうしたらその一人が一気に注目を集め、それをきっかけにその世界は盛り上がるという構造になっているのです。
なるほど、若手を育てるというのはそういう意味でも大事なんだなと感じました。
現状維持バイアス
以前ほどではありませんが、うちの職場においては、今でもどうしても昔からのルールに従いましょうという風潮があります。みなさんの職場ではどうですか?
もちろん、「今までその方法でやってきたのだから、これからもこの方法でやっていけば大丈夫」という経験則に基づくものがあるです。ただ根っこには、やはり「失敗したくないから」という自己防衛みたいなものがあることは否めません。
「現状維持バイアス」という認知心理学の言葉があります。先日本を読んでいて初めて聞いた言葉です。
人は失敗したくないので積極的な変革を好まず、今の状態をなるべく維持しようとするために、改革よりも現状維持を選択する傾向にあるらしいのです。特に年齢が上になればなるほどその傾向は強くなり、「そこに今までこの方法でやってきたんだから」というプライド(頑固さ)が加わることで、逆に新しいことをしようする若い力や意見を封じ込めようとします。
若手にはどうさせればいいのか
時代は変わってきています。今の若手の考え方はもちろん、昔の我々の考え方と全く異なっている点も多々あるでしょう。
(我々の世代が古いかどうかはまた議論の余地がありますが)
そして当たり前ですが、その若手の意見というのは大いにして世間一般の若手の考え方に近いものがあります。我々の仕事は、若い世代をも相手にしないといけません。ですので、若手の意見を尊重することは非常に大切なのです。
彼らが成長するには、彼らなりのやり方も取り入れたり、職場の古いルールから飛び出させたりすることも必要であります。そして、成長した彼らが新しい風を職場に持ち帰ることが、我々へのいい影響にもなるし、職場全体の成長にもつながっていくのだと思います。
たまたま見たテレビから、こんなことを考えてみました。自分も、職場も、そして日本が成長していくためには、古い殻を打ち破っていく必要があるのでしょうか。
テレビで安部さんとトランプさんが握手をしているのを見ながら、そんなことを考えてみました。
以上たーさんでした(終)