こんにちは。
エアコンの当たりすぎで、体がだるいたーさんです。
台風で一時期の猛暑は影を潜めた感じですが、天気予報だとここからまた暑い日が
続くとのこと、
もう勘弁してくれぇ!
過去最高の熱中症患者数!
地獄の暑さ(熱さ?)で熱中症による救急出動回数が過去最高を記録しました。
7月中に5万2819人!
東京ドーム1個分ですよ!!
とにかく、外来に来られるお年寄りの方々にはエアコンを使うように説得しています。
「いまだにエアコンは体に悪いと言い張る方々!たしかにガンガンに冷えすぎていても体によくありませんが、この猛暑は使わないと危ないよ!」
ちまたでは、今年の異常な猛暑は災害級とも言われています。
エアコンだけでは熱中症は防げないよ!
ただエアコンを使っていれば、絶対に熱中症になることを防げるんでしょうか?
残念ながら、エアコンを効かせていても、食事や水分摂取がままならなかったりして、知らぬ間に水分を奪われていたら熱中症になってしまいます。
熱中症の初期症状の一つに吐き気、食欲不振があります。
「なんだか気持ち悪くて食事が口に入らない」
「あまりおなかが空かないんだよね」
「ご飯は食べられないけど、とりあえずポカリ飲んでいます」
外来でこんな訴えがあるときは要注意です。
こんなときは、すでに熱中症の初期段階に入っている可能性があります。
ちなみに皆さん、エアコンはしっかり28℃を守っているそうです!
ダメなんです、それでは!!
それはエアコンの設定温度であり、部屋の中の日の当たりのいいところが28℃になっていると思ったら大間違い!
全然熱い、熱い!
暑いと思ったら、エアコンの温度はもっと下げましょう!
2日前に搬送されてきた患者さんの話です。糖尿病で薬を飲んで治療をしていました。
数日前から気分不快、吐き気で食事ができなくなって、なんとかポカリ、アクエリヤスを飲んで過ごして、部屋に閉じこもってエアコンには当たっていたようです。
救急外来に来たときは、何となくぼーっとした感じで、「気分悪いです」と訴えていました。めまいもぐらぐらあって、一人暮らしの部屋で寝て過ごして、ついに動けなくあって救急車を呼んだということでした。
話を聞くと、具合が悪くなる前は連日の猛暑で外出する気にもならず、カップラーメンを主に食べていたみたいです。
37歳男性、いかにもインドアタイプの人でした。熱中症のことはテレビで見て知っていたので日中はエアコンをガンガンに効かせていたそうなんですが、やはり電気代がバカにならないので、夜がエアコンを切って窓を開けて寝ていたとのことでした。
んで、やはり熱中症でした。血液検査で赤血球の濃度が水分が減っているためにドロドロになっていたし、ナトリウムも130以下と低値(正常は138以上)。問題は3か月前の血液検査の値と比べて、糖尿病を示すHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)が8.1から10.7まで跳ね上がっていました。かなり異常の値になっており、尿検査で尿糖も出まくっていました。
どうやら、それまでの食生活も大きく影響していますし、夏になってからスポーツドリンクがぶ飲みの生活がさらに血糖値を上げていました。熱中症になって脱水傾向になって、さらに値も上がってしまい、尿糖があるためにおしっこも1,2時間おきに頻回に行くようになり、ますます脱水がひどくなっていたようです。熱中症になってからは薬も気持ち悪くて飲めないという状態になり(糖尿病が悪化しているという自覚もないのが問題)、結果救急外来にたどり着いたということです。
ナトリウムの入った点滴をして、少し落ち着いたところで内科の先生に診てもらえるようにお願いしました。
30代と言えども、普段の不摂生から熱中症になってしまうこともあるんです。
みなさんも気をつけてくださいね。
以上たーさんでした(終)