たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

iPadをめぐって真夜中に子どもとのやり取りするのは疲れる

こんにちは。

今、夜中(明け方)の4時です。怒りと反省で頭と心の中がぐちゃぐちゃです。

そして、今怒りと反省の勢いに任せてブログを書いていますので、稚拙な文章ですみません。

(いつも通り稚拙な文章じゃねえかというツッコミは受けつけません)

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実は先ほど(午前3時)いつも通りトイレにおきました。この歳になると、眠りが浅くなるので、決まった時間にトイレに起きるようになります。

 

すると、リビングの電気がついているじゃないですか。

「あれ、誰か起きてるのか?」

リビングのドアを開けて中をのぞくと、6歳の上の子がまだ起きていました。

なんとiPadドラえもんを見ながら!

「お前、何時から見てんだ?ずっと、起きていたのか?」

返事がありません。ずっと画面を見ていますが、明らかなに不意打ちをくらって視線が定まっていません。

「おい、返事をしろよ」

語調を強めて聞くと

「なんで?」

っていう返答。

おそらく昨日の夜から見てたんでしょう。自分も風邪をこじらせて、23時には床につきました。相方も下の子が熱を出しているせいもあって、私より早めに部屋に入っています。

上の子が起きていたのに気づいていましたが、いつもなら自分から布団に入るだろうと、昨日に限っては

「早く寝なさいよ」

と軽めに言って、それで自分もさっさと布団にくるまってしまいました。

おそらく、23時すぎから今さっきまで見ていたんでしょう。

すでに目の下にクマができています。

内心自分がもう少し強く寝る前に言っていればと反省しながらも、ここで寝かせないとまずいと考え、iPadを取り上げようとしました。

すぐに反応した上の子は、iPadに追いすがるようにしてつかみかかってきました。

「今、見てるんだから」

(そんなことは分かっている)

「見たいから、返して」

(アホか)

「見てたの!」

と言いながら、泣き始めました。伝家の宝刀、泣き脅しです。声も少しずつ大きくなり始めました。

自分の頭の中ではその瞬間に、

「隣の部屋で寝ている熱を出している下の子が起き出すんじゃないか」

ということと、

「薄い壁の隣の家族がこの理不尽な泣き声のために迷惑をかけるんではないか」

ということで、一瞬iPadを持つ手の力が緩んでしまったのです。

すかさず、小さな手が伸びてくるやいなやiPadをひっつかみ、ソファに戻ると、

何もなかったかのように無言で画面に暗証番号をタッチして、ドラえもんを見始めました。

青いネコ型ロボットが、これほど憎らしく見えたことはありませんでした。

「お前、死ぬぞ」

「死なない」

「このまま寝なかったら、死ぬぞ」

「死なない」

今振り返ると、これはなんの根拠のない問答です。ある意味私の言い方は脅迫でしたが、全く動じません。なめられているんでしょうか。

 

普段から家庭にいなくて子育てに参加する機会が少ない父親の威厳なんて、家庭の中では低い低い。

基本的にうちの場合、父親は甘い人間だと決めつけられています。

母親に強く禁止されていても、父親に頼めば何とかしてくれるだろう。ちょっとつっつけば、おもちゃを買ってくれるだろう。野菜を食べなくても許してくれるだろう。

そんな考えがどこか子どもたちの中にあるのでしょうか。

リビングで母親に怒鳴られた後に、たいてい書斎にいる私の方に子どもたちがにやにやしながらやってきます。

私も最初は、仕方がないなという顔をして相方のところに代わりに直訴しにいったり、次の日に内緒でデパートのおもちゃ売り場に行ったりしていました。

しかし、この甘やかしは子どもたちのためには良くないと分かり、この数か月はそういう頼みがあっても無視し続けています。時にしつこすぎると感じるおねだりはあるのですが、そのうちに諦めて退散してくれるようになってきています。

ただ、やはり母親の言うことはすぐ聞くのに、自分の言うことはスルーすることが多い、都合の悪いことは無視されているということはつくづく感じていました。小さな頭の中にそのような精神的なヒエラルキーはすでにできていたのでしょうか。

短い時間の間に、そんなことを眠い頭の中で考えていたら、はらわたが煮えくり返りはじめていました。

 

ぶんなぐってやろうか。

iPadを破壊してしまおうか。

一瞬高嶋ちさ子さんの「携帯ゲーム機バキバキ事件」が頭をよぎりました。

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あの記事(上の写真はそのときの記事から)が世に拡散されたときは、本当に賛否両論でしたよね。

実は自分も小学生のとき、ファミコンを平日の夕方に宿題もせず、夕食も食べずにやっていたときに、親にファミコンの本体のコードを引きちぎられ、2階の窓から目の前の道路に投げ出された経験があります。挙句の果てに、怒り狂った親は机の上に重ねてあったソフトを手に取ると、風呂場のお湯を溜めてあった浴槽に投げ込みました。

その姿を小学5年の自分はしばし呆然と見ていましたが、次の瞬間自分の頭の中には「こいつらと生活していたら、いつかまた自分の宝物を壊される」という発想があったような気がします。

台所に走って包丁を手にとろうと手を伸ばしたのを今でも覚えています。無我夢中で、そして号泣しながら、ものすごい叫び声をあげながら走って、包丁をつかんで、ひょっとしたら最悪の事態が起きていたのかもしれませんでした。

しかし、運がよかったのか悪かったのか、勢いよく包丁をつかんだ時に、柄を持つはずだったのに刃をつかんでしまったのです。

鋭い痛みを感じたので、右手を見るとざっくり切れていました。動脈まで達してはいなかったのでしょうが、でも結構出血して血がポタポタ台所に落ちていくのを、スローモーションのように覚えています。

「うわー」

それまでの泣き声がさらにボリュームアップして、夜の我が家は大騒ぎになりました。追いかけていた父親が無言で手ぬぐいで私の右手をしばると、しばらくギュッと握って圧迫止血をしてくれました。

完全にファミコンの仕打ちを忘れた自分は、その瞬間は親に感謝していたように思います。

だから、高嶋さんの行動については、親としてたしかにその気持ちはわかるけど、やられた子どもの心理状態もすごく心配になりました。

 

というわけで、今回も一瞬、発作的にiPadを取り上げて画面を踏んづけてやろうかと思ったのですが、そこは思いとどまりました。

夜中の思考能力が低下しているときに、自分を制御するというのは非常に労力がいります。すんでのところで、なんとか自分を抑えることができました。

ただ次どうするかです。

 

「あとどれくらい見れば気が済むんだ?」

「あと30分」

「あと30分みたら絶対寝るんだな?」

まあ、ここで「寝るよ」って約束してくれたら、多分自分もすごすごと寝室に引き下がったと思うんです。しかし、次の返答がこれでした。

「わかんない、だって見たいんだもん」

(完全に中毒。猿の自慰行為だわ)

(この野郎!)

必死で手をあげることを抑えながら、お馴染みの二者択一をぶつけてやりました。

「このまま放っておくわけにいかないから、次のどっちかを選べ」

子どもはまだ画面を凝視したままです。

「一つ、   今すぐ見るのをやめて布団に入れば、ママには黙っていてやる。だから、また見れるぞ。」

「二つ、あと30分は見るのを許すけど、今後一切iPadはダメ。そして30分経ったところで強制的に取り上げる。もし、そのときに抵抗したらiPadぶち壊すからな。」

この全く公平でないこの二つの選択肢。普通に考えたら、前者を選択するのでしょう。自分もそれを期待して、子どもにこの選択肢をぶつけてやりました。つまり、選択肢一を選択させるために、選択肢二には乱暴な条件を付加させました。そして、選択肢三はありません。

さあ、うちの子はどっちを選んだんでしょうか。

 

みなさんは、「マシュマロテスト」というのをご存じですか?

スタンフォード大学で心理学者が行った実験です。4歳の子どもにマシュマロを11個与えて。子どもたち全員に担当の先生が「今すぐ食べてもいいけど、私がこれから出かけている間15分の間食べずに我慢してくれたら、もう1つマシュマロをあげる」と伝えたのです。そして隠しカメラで子どもたちの様子を観察していました。結果、1/3くらいの子どもたちはその誘惑に勝って、2個目のマシュマロを手に入れたのです。そして、その後子どもたちの成長を追っていったところ、2個目のマシュマロを手に入れた子どもたちは食べてしまった子どもたちよりも自制心、セルフコントロールに優れ、高校卒業時の学業成績が高かったという追跡調査の結果が出たのです。

この話を何かしらの講演で聞いたときに、「うちの子はマシュマロが嫌いだからな」なんて思っていました。

 

さて、話を元に戻しますが、子どもが先ほどの二つの選択肢のどっちを選んだか、流れからもうおわかりでしょう。

選択肢二です。

「今見たいから。」

私はもう一度念を押しました。

「今見たら、もうこの後一切見せないからな。」

子どもがだまっています。

仕事で疲れて帰ってきて、風邪をこじらせて夜中の3時すぎにこのやりとりは非常に疲れます。

子どもから何の反応もないので、30分後に戻って来れるように、自分の書斎に戻って本を読んでいました。

唯一の収穫は、うちの子どもには自制心がないということが、これではっきりしたということです。

 

 

30分後、私は意を決してリビングに戻りました。明かりはついていましたが、静かです。

ドラえもんのび太の声も聞こえません。

(あれっ)

ソファの上にはiPadのカバーを閉じて、眠っている子どもがいました。あれからすぐに寝たのか、しばらく見ていたのかはわかりません。

どうしたらいいのでしょう。

子どもを抱きかかえて、寝室のベッドに寝かせながら考えました。

いずれにしてもiPadは禁止すべきか、もしくは制限をつけるべきでしょう。

ただ選択肢一のつもりで、私がリビングを出ていった後にすぐに寝たのであれば、禁止するのは約束違反になります。子どもは明確にいずれの選択肢を選んだのか返事をしていません。

今、このブログを書きながらモヤモヤしています。

ただ分かっていることは、iPad中毒なるものがあり、うちの子どもはそうである可能性が高いことです。

そして、それ以前に親がiPhoneを子ども前で平気でいじっていることをやめるべきなんでしょうね。

 

なんかスッキリしない一日になりそうな予感です。

以上たーさんでした(終)