たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

【断捨離・片づけ】こんまりさんこと近藤麻理恵さんのすごさ

こんにちは。

 

ひさびさに断捨離の話題に。

知らなかったのですが、”こんまり”さんは2年半前からアメリカに引っ越して、向こうで活躍なさっているんですね。

昨日、何気なくブログを見ていて気づきました。

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こんまりさんと言えば、2010年に発売した著書「人生がときめく片づけの魔法」(サンマーク出版)が大ベストセラーとなり、片づけおよび断捨離の世界ではおそらく知らない人はいないであろうくらい有名な方です。本名は近藤麻理恵さんで、片づけコンサルタントをなさっています。

たかが片づけ、されど片づけ。前述した著書は国内にとどまらず、その後世界各国で翻訳版が出版され、大ヒットしてしまいました。

(このあたりなんか、さすがです。自分の得意分野の可能性を広げる考え方ですね)

2015年には米「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されるなど、“世界のKonMari”としてワールドワイドに活躍中。

そして、今は彼女が出演するNetflixの番組「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」が現在、米国で話題を呼んでいるというのです。

 

さて、こんまりさんがすごいのは何か。

 

片づけの悩みというのは、私たちの日常において決して尽きることはありません。物がある限り、常に存在しているのです。ですので、私なんかもそうですけど、ブログにおいてはメインとなる話題になることが多く、ほかの方々で断捨離のことのみに絞って書かれているブログもかなりあります。

片づけにはいろんなやり方があります。いわゆる「これでないとダメ」というやり方はないのです。人それぞれのやり方があります。また場所によっても片づけ方は違うでしょう。会社の自分の机と自宅のキッチンでは片づけ方が同じということはないと思います。

(おおまかな考え方は似ていると思いますが)

ということで、尽きるのことのない悩みなので、雑誌での片づけ特集に奥様たちは飛びつくし、片づけに関連するコンサルタント、資格なども実際存在するわけです。そして、そこにはこんまりさんの需要は必ずあるわけです。

 

でも、こんまりさんのような片づけを売りにしている人はほかにもいるでしょう?

たしかにいます。

本屋に行くと、片づけや断捨離関連の書籍を出している人はたくさんいます。

では、その方々とこんまりさんとの違いは何なんでしょう?

 

まず、そのためには「こんまりメソッド」について理解する必要があります。

「こんまりメソッド」では、片づけの際にその対象となる物を手に取って「トキメキ」を感じるなら残す、感じなければ捨てるという選定の仕方をします。これが基本です。

まあ、要するに「いるもの」と「いらないもの」をきちんと分けること、ということなんですが、それをこんまりさんは「トキメキ」という違った表現を用いています。

また捨てるときもただ捨てるわけではなく、捨てるものに対して1つ1つに感謝の意を込めてから捨てるのです。私たちは(特に日本人は)、物を手放すときにどうしても「もたいない」という気持ちが出てきてしまいます。自分の場合なんて、スーパーでもらったビニール袋にまで、そんな感情がでてきてしまうので、台所にはスーパーの袋が山盛りで場所をとってしまっています。その「もったいない」という気持ちにケリをつけるのが、「ありがとう」という気持ちなんでしょう。まあ、いわゆるある意味「捨てることに対する罪悪感」を「感謝する」ことで埋め合わせしているというところでしょうか。

このように片づけを通して、一定の時間をかけて自分の思考や判断力を変えていき、「物を捨てることは別に悪いことではない」という新たな思想を自分の中に生み出していく方法。言い換えれば「こんまりメソッド」は、人生を変える一種の自己啓発や心理セラピーの方法なのでしょうか。

 

片づけ、断捨離という分野に、その時に生まれる私たちの悩みに対する心理カウンセリングを持ち込んだのです。

ホリエモンこと堀江貴文さんが著書「多動力」でも書いております。

1つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材になれる。~中略~ここで軸足を変えて、別の分野に1万時間取り組めば何が起きるか。「100人に1人」×「100人に1人」の掛け算により、「1万人に1人」の人材になれる。これだけでも貴重な人材だ。

つまり、こんまりさんは2つの分野を一つにうまく結びつけることができたのです。

 

 

そして、それだけではありません。

私たちの生活において、片づけというのがやはり面倒な作業の一つですし、数分でなかなか終わる ものではありません。半日、いや1日でも終わらないかもしれない大変な労力なのです。

さいころから、親に「部屋を片付けろ」って何度言われたことか。

そのたびに、ドラえもんの道具でスプレーをかけると物が消えてなくなるやつ(名前を忘れました)がほしいと何度も思いました。

(実は、ドラえもんのお話というのはかなり私たちの大人の悩みにも直結する部分があり、ブログのネタにもなりうることが最近わかりました)

つまり、片づけというのは大人だけでなく子どものころから、私たちが宿命のように背負った大きな課題なのです。

「できるだけ、短時間で済ませたい。じゃあ、ほかの人はどんな感じでやっているのかな、もっとうまい方法があるのかな」

って、ほかの人のやり方を見ようと思うのは当然の心理ですね。

さらに、片づけに対する悩みというのは、日本人だけのものではありません。国籍なんて関係ないのです。米国人も中国人も、みんなこの片づけに対しては共通の気持ちを持っているはずです。

偶像崇拝を禁じている国では、こんまりメソッドが許されるかどうかは分かりませんが、、、)

つまり、年齢問わず国籍問わずに共通の悩みであるからこそ、日本国外でも共通言語として認識される可能性があるのです。それならば国外に飛び出さない手はないでしょう。

こうして、米国でのこんまりさん人気に火が付いたのです。

 

今後の展開としてはどうなるのでしょうか。

大人向けだけでなく子ども向けの何か方法を考えるのでしょうか?

ブログによると、最近米国から今流行りの逆輸入という形になるのか、日本国内に向けてオンラインサロンを開始するようです。

オンラインサロン!

キングコングの西野さんとか喜びそうです。

(西野さんはオンラインサロンの有効性について著書で説いています)

これで、再び国内でこんまりブームが再燃するのか、という感じです。

 

私たちの日常において、常に存在する悩み。それを自分流に解決できる方法(当たり前のやり方でいいのです)を見つけたうえに、何か別の要素を加えて完全なオリジナルにしてしまう。そして、さらにそれに火がついたらグローバル展開して、流行りの媒体にのせて拡散する。

これが、ある意味「こんまり流」が成功した秘訣なのでしょうね。

 

なんかビジネスって面白い! 

以上たーさんでした(終)