たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

高齢者の運転について今日も考えてみた

こんにちは。

 

さて、昨日に続いて高齢者の車の運転について考えてみました。

 

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昨日の記事はこれです。好き勝手書いています。

 

www.taosanblog.com

 

高齢者の運転は危険だから、やめさせろ

という意見と

体の自由があまり効かない高齢者ほど、車がないと行動できない

という意見があり、真っ向から対立しています。

この問題は、

公共交通機関が発達して、あちこちがバリアフリーになって高齢者にとっては断然住みやすい都市部の環境

と、それと逆に、

交通網が全く発達おらず、家々が散在して食料品を買いに行くのにもしばらく移動しなければいけないような地方の田舎の環境

との違いによるところが大きいと考えます。

 

ここ最近、都市部に高齢者が流入しているという話を聞きます。

東京都の場合は、65歳以上の高齢者の人口が毎年増え続けております。これは単にもともとそこに住み着いていた方々が年をとったというだけでなく、75歳以上の年齢が大幅に増えていることから、地方からの転入も増加しているととらえてもいいのでしょう。

シンプルに考えると、このままではすでに若者が都市部に流れていなくなってしまったところで、高齢の方々もいなくなってしまう地方は、どんどん元気がなくなっていくことになります。都市部と地方との格差がますます広がってしまうわけです。

 

まあ、今のは極端な議論でしたが、ただこの高齢者の運転問題はこれからいよいよ高齢化社会を迎える日本においては、非常に重要な問題になってきます。

おそらくこの両者の対立する意見があるかぎりは、一定年齢以上の免許をすべて取り上げるような法は作られないだろうと思います。

 

先日もニュースでやっていましたが、道路交通法改正により高齢者が免許を更新する際の検査や講習が厳しくなったとのことで、いろいろと問題が生じているようです。

以下は3月3日のNHK WEBニュースの抜粋です。 

75歳以上のドライバーが全国で最も多い愛知県で、運転免許を更新する際の検査や講習が厳格になったことで、教習所の対応が追いつかず、ことし、およそ3万人の高齢者が手続きを終えられないまま免許が失効するおそれがあることが、警察の試算でわかりました。専門家はほかの地域でも起こりうる問題で、制度の見直しを検討すべきだと指摘しています。

高齢のドライバーの事故が相次いだことを受けて、おととし3月、法律が改正され、75歳以上のドライバーが運転免許を更新する際、検査で認知機能の低下が指摘されると、自動車教習所で運転の様子をドライブレコーダーに記録し、個別の指導を受ける講習が義務づけられました。

また、これまでは同じ日だった検査と講習を別の日に受けることになったため、教習所の手間が増えて対応が追いつかず、75歳以上のドライバーが全国で最も多い愛知県では、講習の予約が取りづらくなり、免許の更新に平均で5か月以上かかる事態となっています。

一方、県内では70歳以上の講習の対象者が、ことし19万4000人近くに増える見込みで、愛知県警の試算では、およそ3万人が期限までに手続きを終えられないまま、免許が失効するおそれがあるということです。県警は相談があった人には、更新期限を延長する対応を独自にとっています。

 このニュースの中に具体例も書かれていました。

 

愛知県瀬戸市に住む津田さゑ子さん(81)は、去年12月が免許の更新期限でした。その1か月前の去年11月、認知機能の検査結果が出たあと、近くの自動車教習所で運転の講習を申し込もうとしましたが、すでに予約でいっぱいでした。

ことし2月に名古屋市内の教習所で予約が取れましたが、すでに免許は失効していました。

津田さんは車で保育園や小学校を回り、子どもたちに紙芝居を披露するボランティアをしていましたが、今は思うように行けなくなりました。

津田さんは「車は小回りがきくので、運転できないと不便です。車に乗れなくなるとボランティアもできないし、世間が狭くなる感じがします」と話しています。

 

これから高齢者はますます増えていきますが、すでに今の時点で問題が生じているので、今後同様の問題は増えていくでしょう。

 

 現在、高齢者の免許更新で行っている検査は主に認知症に対する検査です。もちろん、その検査でひっかかるようであれば、免許更新はできないとするのはわかります。

しかし、私も認知症の検査内容については人から聞いただけで、具体的にその場の検査の様子を伺ったわけではないのですが、果たしてその認知症の検査だけですべての危険因子を取り除くことはできるのでしょうか?

 

 

何度も同じ場所をグルグル巡ったり、道がわからずに高速道路や一方通行の道を逆走したりすることの原因として、認知症はその一つにあがると思います。

 

しかし、ハンドルを切り損ねたり、アクセルとブレーキを踏み間違えたりすることは、必ずしも認知症が原因とは限らないと思います。

例えば、首が悪く手のしびれやこわばりがあった場合は、ハンドル操作が粗雑になってしまうことがあり、事故の原因になったことがあります。また脳腫瘍により視野の右半分が気づかないうちに見えなくなっていて、1年以上車の右側を頻回にこすりながらも運転し続けている方がいました。

2年前の法改正で、高齢者の免許の更新は厳しくなりましたが、それでもリスクが完全に回避されたわけではありません。

認知症だけでなく、本人も気づかないような原因が潜んでいるわけです。いずれにしても、本人だけでなく家族ともども運転する本人の健康状態に気を配ることが大切なわけです。

 

もちろん、頭も体も健康状態において全く問題のない方々も多くおり、そういう人たちは非常に慎重に安全に運転しています。

免許更新の検査を厳しくしたことで、ある程度の事故リスクは減っていくと思いますが、完全に0とすることはまだ難しいと思います。その一方で、事故が起きる度に、高齢者は運転するなという声が上がってしまうことは、しっかり安全運転をしている高齢者にとってはつらいことだと思います。

今後、事故を0にすることおよび高齢者の移動手段を確保することの両方の問題を解決できるように、私たちで考えていくことが大事なのです。

 

以上たーさんでした(終わり)

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

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