こんばんは。
以前に20時間集中して何か物事に取り掛かれば、ある程度の技術を身に着けることができるという本を読んだことがありました。
みなさんも、読んだことがあるでしょうか?
「たいていのことは20時間で習得できる(原題:The First 20 Hours)」
ジョシュ・カウフマン著
少し前に、何かスキルを会得するには10000時間必要だということが声高に叫ばれていました。しかし、これはプロ並みのスキルを身に着けるために要する時間であり、ある程度のレベル、つまり自分自身が楽しめる程度のレベルになるためにはそこまでは必要ないというのがこの本。
子育てに忙殺されていた著者が、このままでは何もできなくなってしまうと危機感を抱き、工夫していろいろとやってみた結果、20時間でたいていのことは一定のレベルに達することができたというお話。
10000時間というのは気の遠くなる話で、これは417日であり、1年2か月不眠不休で、そのことに取り掛かった場合になせる業なのです。
そんなことはできるはずがありません。
仕事もあれば家族サービスもあるし、寝たり食べたり、トイレに行くことも必要です。
それでも、そのことに集中する時間を1日のうちに数時間さくことができるのであれば、数年で仕事にできるレベルまで上達することができるというものです。
みなさんは、自分のやりたいことに対して、1日のうちで数時間そのことに費やすことができますか?
おそらく、毎日1時間とかでコツコツやろうなんていう発想ではダメです。毎日1時間だと、10000日つまり27年かかってしまいます。
ただ20時間ならば、毎日1時間でも20日で済んでしまいます。これなら、できそうですね。でも本当に毎日1時間でいいのでしょうか?
いや、たぶんダメだと思います。やはり集中してやることが必要なのです。
本著でも、効率よくやるためには集中してやることが大切としています。そして、どんなことであれ、すぐにやることが大事と説いています。
つまりは、スタートダッシュです。
道具をそろえたら始めようとか、まずは計画を立ててスケジュール表を作ろうとか、そんなのはどうでもいいのです。やれるところから始めてください。大事なのは見切り発車です。
そして、いったん走り始めたら、まずは行けるところまで走り続けてください。今日はここまでとか自分で勝手に線を引いてはだめです。ノリにノッているときに、やれるだけやってしまいましょう。
本を読んでいても、最初の数ページはいまいち説明みたいなもんで面白くありませんよね。しかし、1章を読み終えて2章に入った時には、その本も面白さに気づいて時間を忘れてどんどん読み進めてしまうことってありませんか。
何ごとも同じで、最初のうちは当たり前ですけどできないので、なんか難しいとかうまくいかないとかで挫折しようになってしまいます。しかし、それでも始めたばかりのうちは、やる気とか好奇心、最終的にはこんな風になりたいという希望、期待が勝り、なんとか挫折を乗り越えようとします。
しかし、今日はここまでなんて言いながら線を引いてしまうと、結局やる気も好奇心も中座してしまい、次の日にはまた違うことが頭に浮かんで、結局はそれきりになってしまいます。
自分も今まで何度もそんなことがありました。
大事なことは、やる気や好奇心がある限り、集中してそのことをやり続けることです。毎日コツコツというのが美徳のように言われていますが、そうじゃなくてもいいのです。
ウサギとカメではカメさんが偉いになっていましたが、私はそうは思いません。スタートダッシュに長けていたウサギの方が、今の世の中では成功者になる可能性が大きいと思います。少しばかり昼寝の時間が長かっただけで、あそこで寝ずにさらに走り続けたらカメに大差で勝っていたでしょう。
やったもん勝ちの今の世の中、とにかくまずやりたいことがあったら、時間を見つけてすぐに始めてみましょう。そして、時間の余裕があるならば、明日の仕事のことなんか気にせずに集中的に取り組んでみましょう。
あるところまで行って振り返ると、自分の走ってきた道がしっかりした道になっていることに気づくでしょう。そして、その楽しさにも気づいて、次の日もやりたくなると思います。
そうこうしているうちに、20時間が経過すればスキルと呼べる形になって身に着いているはずです。
さあ、自分も体力をつけて、十分な時間を見つけてやっていかなければ。
以上たーさんでした(終わり)
今日もお疲れ様でした。