こんばんは。
たまたま自分の病気で病院に行っているときに、待合室のテレビでその痛ましい事故の様子を現場中継していました。
今日昼間にあった池袋の自動車事故の話です。
87歳の方が運転する車が暴走して、青信号で渡っている歩行者を次々にはねていき、最後はゴミ収集車に衝突して止まったというもの。
この事故で若いお母さんとその3歳の子どもがなくなりました。
そして、それ以外にも6人がおった骨折などの重軽傷を負ったそうです。
こういうニュースは、本当に悲しい。
今も、この記事を書きながら涙があふれそうです。
保育園に子どもを迎えに行った帰りでしょうか。
いつもの道を電動自転車に子どもを乗せて帰る途中、青信号になったから大丈夫と思って渡ったところでの事故。
自転車のスピードが少しだけ遅かったら、いつもと違う道を通っていたら...
この悲報を聞いた家族の気持ちを考えると、本当につらくなります。
運転していた87歳の男性の方は助手席に妻を乗せていたそうです。
ドラレコに直前の会話が録音されていたそうです。
乗用車のドライブレコーダーには事故前、男が、「危ないよ」と呼びかける妻に「どうしたんだろう」と話す音声が記録されていた。直後にガードパイプに接触、横断歩道に突っ込んでいったという。男は「持病はない」と説明している。
産経デジタルより
これがどのような状況を示しているかはわかりません。ただ病気で具合が悪くなって、事故を起こしたわけではないようです。
ひょっとしたら、車(プリウス)自体に問題があったともとれます。
別の記事では、「アクセルが上がらなくなった」という運転していた男性の証言もありました。
ブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまったんじゃないか、とツイートされていますが、実際はどうなのでしょうか。
おそらく、これで高齢者の運転にはさらに厳しい規制が設けられる可能性があります。
これから、どんどん高齢者が増えてきます。
明日は我が身です。
高齢者の運転については、まだまだ考えなければいけない問題があります。
頭ごなしに全部だめとすることはやはりできないと思います。
ほかの移動手段を準備しない状況で、高齢者から車を奪うことは、その方々の生活をさらに一層不便なものにしていまうからです。
下手すると、孤独死の原因になりますし、集落の壊滅にもつながります。
高齢の方々は、地方から移動手段がある都市部にどんどん集中することになるのでしょう。しかし、その都市部でさえ、以前高齢者にとってまだまだ不便であり、やさしさがだいぶ足りません。
散歩が好きだった祖母は、かつては近くの踏切を渡って公園を歩くのが日課でした。80代半ばで足を悪くして杖をつくようになりましたが、それでも踏切を渡りきるだけの脚力はあったのです。しかし、まもなくして、その踏切はなくなり、階段を使う歩道橋にとってかわりました。残念ながら、エレベーターはついていませんでした。
昇りは足がつらくなり、降りはふらついて転倒しそうになったそうです。
それから、祖母は散歩に行かなくなりました。
「ほかの散歩ルートを行けばいいじゃんか?」
という自分の提案に、私の母は首を横に振りました。
その散歩道は数年前に亡くなった祖父が糖尿病を重くしたときに、祖母と一緒にいつもリハビリで歩いていた思い出の道だったそうです。
祖母が今年初めに亡くなったときに、生前書いていた日記帳を見ると、その散歩道の脇の家の垣根や公園に咲いていた草花の写生やコメントが書いてありました。踏切を渡った先にある喫茶店で、紅茶を一杯飲んで帰るのが楽しみだったそうです。
しかし、踏切がなくなり、歩道橋になったことで、大部分の人にとっては便利になったのかもしれませんが、その陰に生活が不自由になった人もいるのです。
階段を昇り降りができなくなった祖母は、それからふさぎ込むようになり、物忘れ症状が出るようになり、ほぼベッド上での生活になってしまいました。
たしかに今回の事故は非常につらい事故です。どうして、こんなことになってしまったのか、しっかり検証する必要はあります。
高齢者は運転するなというのは簡単です。しかし、そこで簡単に運転禁止になったならば、かなりの高齢の生活難民が生まれてしまうでしょう。
将来高齢者になる自分たちの生活を楽にするのも、つらくするのも簡単です。
しかし、じっくり考える必要はあると思います。
・高齢者の病気が原因だったのか
・高齢者の体の不自由さが原因だったのか
・単なる判断ミス、操作ミスだったのか
・なぜ池袋という都心で車を運転しなければいけなかったのか
・ほかの家族は何か気づいていたことがあったのか
・本当に車は大丈夫だったのか、車検の結果は?
・高齢の方が今後増えていくにあたり、その車種は運転しやすいのか
(携帯とかは高齢者が操作しやすいものがあるのに、車はどうだろうか)
ほかにもまだまだ解決すべき点はあると思います。
自分や自分の家族が被害者もしくは加害者になってからでは遅いのです。
★自分の両親は大丈夫なのか、一度話し合ってみましょう。
★子どもの通学路は安全なのか、一度自分の目で確認してみましょう。
★自分が運転するときは、体調万全なのか、自分に問いただしてみてください。
他人のことまで構っていることはなかなかしにくい世の中になりました。残念です。
ただせめて自分の血のつながった家族だけでも、幸せに暮らしていけるようにするのはどうすればいいのか、そんな世の中にするのにはどうすればいいのか、これからみんなが考える余裕があればいいと思います。
今回の事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
以上たーさんでした(終わり)