こんばんは。
まもなく「平成」が終わろうとしています。
「平成」という時代は、いまや当たり前のように私たちを取り巻くネットの世界がものすごく発展した時代でした。
アナログの「昭和」の時代からデジタルの「平成」へと移り変わり、さらにはビッグデータやAIが中心となる「令和」の時代に変わっていこうとしています。もはや、ネットの中には個人データだけでなく、会社や自治体、国全体の情報が散らばっているのです。
平成の初期には、パソコンのデータはフロッピーに取り込まれていました。
(その前はカセットテープでしたが!)
それが、いまやCDからDVD、さらにはBlue-rayに変化しています。そして、クラウドに膨大なデータが記憶されるようになりました。
この激しく移り変わっていく時代の中で、当然私たちが使用しているパソコンやソフト、スマホやアプリもどんどん進化しています。
しかし、私たちおじさんの中には、いまだに紙と鉛筆で物事に対処しようとしている人がいます。正直、私自身も時にはメモ用紙に鉛筆で走り書きの方が気楽でいいと思ってしまうことがあります。
みなさんはいかがでしょうか?
もちろん、この変化著しい社会から脱落したいのであれば、無人島でのんびり暮らしていきたいのであれば、別にそれで構いません。
しかし、この目まぐるしく流行りが入れ替わる社会で、がんばって生き残るためには、何かしらIT関連の知識をもっていないといけないのです。
つまり、ITリテラシーが高くないとやっていけません。
「自分の頭がすべてを覚えていてくれるから大丈夫!」
というのは、この膨大な情報量が錯綜するこの世の中においては、単なる嘘つきか過剰な自信家でしかありません。
あるいは、全く自分の無知に気づいていないお人よしなのかもしれません。
ただその一方で、打ち寄せてくる情報の波を全部受け止めようとしていると大変なことになります。
1日に頭の中を通過する情報量はどれくらいか知っていますか?
結構な有名な話で、
「現代の私たちが1日に受け取る情報量は江戸時代の人たちの1年分の情報量に当たる」
そうなんです。
もちろん、私たちが受け取る情報というのは、すべて有益なものとは限りません。どうでもいいような情報も中にはあるのです。
いや、むしろどうでもいいような情報の方が大部分でしょう。
しかし、そのどうでもいいような情報を整理せずにすべて鵜呑みにして、頭の中に詰め込もうとすると必要なことを忘れ、いらないことやストレスの原因になるようなことを覚えてしまうのです。
一部の人たちは、どうでもいいことを覚えているくせに、必要なことを覚えていないことに気づき、それを「忘れた」と勘違いしてしまいます。
外来に
「私、物忘れが最近ひどいんです」
と言いながら駆け込んでくる患者の中には、そのような人がいます。
ということで、IT関連の知識を持っていることは必要なのですが、それは必ずしも
ネットやSNSの世界にどっぷり浸かりなさいという意味ではありません。
情報の渦から自分を少し遠ざけて、頭の記憶回路を少し休ませることも当然必要なのです。
・1日のネットに触れる時間を減らす
・すぐにスマホを取り出してみる癖をなくす
・寝る前にテレビやパソコン、スマホをいじるのをなくす
・睡眠時間を十分にとる
・休日は都会の喧騒から離れて、自然の環境に自分の身をおき、五感を休ませる
情報量は増えても、私たちの頭の中身はここ数百年大きく変化していないはずです。
というわけで、今や私たちの頭の中はオーバーフロー状態なんです。
記憶は、発展した記憶媒体にまかせることにしましょう。
そして、私たちは記憶よりもきちんと考えることを意識していきましょう。
ITリテラシーを高めることも重要であり、一方で氾濫する情報をシャントアウトすることも大事です。
要するに、まずは必要な情報だけを搾取することを行い、次にそれを整理して自分なりにアウトプットするためにITリテラシーを知っておかなければいけないのです。
令和に入り、ますます情報は膨大な量に膨れ上がります。ビッグデータと呼ばれるその情報の中には、使いようによっては非常に社会貢献に役立つものも含まれているでしょう。
いかに、その情報を有用に使っていくか、それができる人が、できる会社が、そしてそれができる国が頂点に立つと言っても過言ではないと思います。
以上たーさんでした(終わり)
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