こんにちは。
40歳という年齢になると、自分自身についても周りを見ていても、2通りの働き方があるなあと感じます。
いわゆる40歳ならではの働き方ですね。
1つ目は、部下を動かす管理職として働くということ。
2つ目は、新しい分野へシフトしていく準備を意識して働くということ。
まずは、部下を動かす管理職としての役割が重要だという話
自分がいる医療の分野に限らず、40歳を過ぎるとキャリアの節目を迎える人が大半だと思います。日本の職場にはたいてい年功序列というシステムがありますので、その年になると何らかの肩書をもつものです。
またたいていの人は実務経験も豊富ですので、ある程度自分の仕事の仕方、行動および考え方のパターンというものをみなさん持ち合わせているでしょう。
もちろん、今まで通り仕事をしていても、当然安定した結果を呼び寄せることはできると思います。
しかし、それを続けていると2つの問題が生じてくるのです。
1. 自分が仕事をすべてやってしまうと、部下や後輩が育たないということ
これについては、容易に想像がつくと思います。
自分が若手であったときにどうであったか思い出してください。
人は仕事を任されていくうちに、自分の仕事のパターンを見つけ、自分で物事を解決していくことで成長していきます。
なのに、上司や先輩である自分がどんどん仕事をしてしまっては、彼らの出る幕はなくなってしまいます。
最近の若い者は、すぐ人の顔色を伺って、自分でなんとかしようとせずに、すぐに質問しに来ます。もちろん、それは何かトラブったときに責任をとる自信がないからだと思います。
そういったときでも、最初から全部答えを提示したりやってあげたりしてはいけません。なるべく少しだけのヒントを与えて、彼らの行動を観察するようにした方がいいと思います。
もちろん、軽いミスをしても、それが彼らのためになるのならば、彼ら自身に責任をもってもらうようににしています。
しかし、明らかに間違った方向に突っ走っている場合には、注意してあげて正しい方向に誘導することも必要ですし、時には上司である自分が責任の大半を被ることもあります。
一方で、やってはいけないのが、部下ができないと早々に決めつけてしまって、自分がどんどん仕事をやってしまうということです。
おそらく、その根底には、時間的余裕がないということがあるのでしょう。時間がないから、部下がトロトロ仕事をして、いつまで経っても終わらないことに我慢ができないので、自分がやってしまった方が効率がいいということではないでしょうか。
たしかに、仕事はいつまで経っても終わらないし、かと言ってトラブったときの責任は上司の自分にあるし、イライラすることばかりです。でも、それで全部自分がやってしまえば、部下はいつまで経っても育ちません。
ここは、本人の了承を得た上で、ほぼ丸投げでいいので仕事をしっかり任せてしまい、自分は仕事を仕上げるという目標よりも、部下を育てるという目標に切り替えていくことが大事だと思います。
部下を育てることで、今の直近の目標は棚に上げて、未来のより大きなリターンを勝ち取ることができるのです。
2. 自分のオリジナリティがなかなか生まれにくくなってしまうこと
これは現場にどっぷり浸かっていると、ずっと同じ景色しか見ていないので、自分や職場のシステムの問題点になかなか気づかないということです。
人は最初、上司や先輩のやり方を模倣して仕事を覚えていきます。いわゆる「仕事のやり方を盗む」っていうやつです。そして、その方法で繰り返し仕事をこなしていくうちに問題を見つけ、自分の仕事のやり方や行動・考え方のパターンを少しずつ修正していき、独自のやり方を生み出していきます。
最初の数年は、そのやり方で仕事の自分なりの形を作り上げていけばいいのです。個人事業ならば、それで構いません。
しかし、大きな組織の中で働くとなると、そのやり方で他職種と連携がうまくできるのか、あるいは全体的な流れの中でスムーズに動いていけるのかということを意識しなければいけません。
ましてや、部下の動きを観察しなければいけないのに、自分が現場にどっぷり浸かっていたのでは全体を俯瞰することはできません。
「岡目八目」という言葉があります。囲碁で対局者よりも、横で見ている人の方が冷静に手を読むことができるという意から、事の当事者よりも、第三者の方が事の情勢を正しく判断できるという意味です。
仕事においても同じで、現場にどっぷり浸かっていると流れが誤った方向に向かっていても、それに気づかないことがあります。特に寝不足だったり忙しすぎたり、はたまた締め切りが迫って時間の余裕がなかったりすると、自分も部下も得体のしれない思い込みにとらわれてなかなか出口にたどりつけないことがあります。そういうときには、一歩引いて冷静に物事の全体像を見渡して判断することが大事です。
このように一つ一つの仕事でもそうであるように、今までの自分のやり方や職場のシステムが果たして有効な方法をとっているのかどうかということを、40歳になってもう一度見直して、そして修正していくことが大事なのです。そのためには、自分が仕事に振り回されては仕方がありません。部下に仕事をやってもらい、自分は傍からみて自分なりのやり方を教えた部下がきちんと行動できているか、間違った考え方をしていないかどうかをきちんと見極め、その結果で自分の教え方が悪かったのか、わるいは自分自身のやり方に問題があったのかということを省みることが必要なんです。
次に、新しい分野へシフトしていく準備を意識していくという話
さて、前回の記事にも書きましたが、いつまで今の職場にしがみついているのかということは常に自問自答していくことが大事だと思っています。
自分が成長できる場を探していく、自分が仕事をしていて楽しい職場を求めていくということを意識して、次のステップを探していくことを40歳になったら考える必要があると思います。
もちろん、一生この仕事を生きがいにしていくという素晴らしい人生目標をもった方なら、そんなことを考える必要はありません。
しかし、そうでなければ、ストレス満載の、やりがいのない仕事に、毎日歯を食いしばって自分の肉体と精神を消耗してくのは、令和の時代には流行らないと思います。
そこで、今の職場にいても自分の幸せのためにならないと思ったら、それは次のステップに進むべきと考えます。
そして、残念ながら、そのときにはじめて自分には何の取り得もスキルもないことに気づいても、それは遅いのです。
自分の立ち位置がなんとなくわかり始めた40歳になってからは、いつでも次のステップにすすめるように、自分のやりたいことは何か、得意分野が何か、そして自分の伸ばすべきスキルは何かを考え、ひたすらそれに磨きをかけるようにすべきです。
次のステップとして、今の仕事に関係のある仕事でもいいですし、全くの別の分野の仕事でも構いません。
大事なことは、自分のやりたいこと、ストレスなく楽しんで仕事ができる分野であることです。
今までの経験を土台に、新しい分野へシフトしていく準備をしていくこと。
つまり、今働いている仕事の延長であれば、その中で新たな挑戦をしたり、いつもと違った方法で試行してみたりして、自分の武器を増やして行けばいいのです。
逆に、これまでの仕事とは全く関連性のない仕事をしてみたいのであれば、仕事時間を利用することは難しいので、自由に使える空き時間に勉強したりセミナーに通ったりするようにすればいいのです。
ちなみに、自分が今後トライしてみたいという仕事は、
・飲食業
・YouTuber
・レゴビルダー
・本の出版
などです。
正直、飲み会でこんな話をすると、たいてい爆笑されます。しかし、自分的にはマジメ、大マジメです。
そのために、少しずつ動き始めています。
すべては行動です。
まだまだ速度が全然遅いので、どんどんスピードアップしていく必要があります。
(正直あまり時間がないので、焦っていますが)
世間では10連休と言われていますが、自分の場合はそのうち4日は職場で丸1日フルに働いていなければいけません。
こういう仕事の仕方でいいのでしょうか?
令和になって、自分なりの働き方を意識しながらやっていこうと考えています。
今日は堅苦しい話になってしまいました。
残りの連休を楽しみましょう。
以上たーさんでした。終わりです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。