病気になってから、なぜか本を毎日読むようになりました。
薄っぺらい人生で終わるよりも、少しでも重厚な生き方をしたいと思ったのでしょう。
今までの人生、わずかな言葉だけで修飾されてきましたが、残りの余命を表現豊富にたくさんあふれた言葉の中で過ごしたいと思ったのでしょう。
この数日間スキマ時間さえあれば、今まで買っただけで手にとらなかった本を片っ端から読み始めようと思いました。なかなか寝つけなかった夜も、不安いっぱいの心を本の中の言葉一つ一つが慰めてくれました。
過去最高のスピードでこの数日間本を読みました。
そして、今読んでいるのが、
自分の人生、あっち行ったりこっち行ったりして、ブレブレでした。
その原因は何か?
その一つは、「メンター」がいなかったから。
自分が生きていく上、
「この人みたいになりたい」
「こんな生き方をしたら、素敵だろうな」
というようなメンターは、今までいたでしょうか。
思い返してもいません。
(なんて悲しい)
自分の父親?
部活の先輩?
職場の上司?
残念ながら、違います。
(父親には悪いですが...)
「自分はこの人のような生き方をしよう」
そう思えるような出会いがなかったので、今までブレブレの人生を送り、
いまだに芯の通っていない人間になってしまっています。
そして、その状況での医者からの宣告!
こんな状態のままで自分はいいのか?
今の生き方でいいのだろうか?
自分ひとりのことだったら、そんなことはどうでもいいのかもしれません。
でも、自分の生き様をみて、息子たちは育っていくのです。
だから、このままではダメなのです。
昔、「マイ・ライフ」というマイケル・キートン主演の映画がありました。
あの映画は、今でも父親としての自分のバイブルみたいものです。
何回もみて、何回も泣きました。
(ネタバレするので、あらすじは書きませんが)
でも、みなさん、一度見てください。
自分にとって、これまでの人生はすごく楽しかった。
出会った人たちは、今でも好きです。
だから、今までの生き方にちては、自分は満足しています。
でも、これからの人生は、もちろん自分のためであるけれど
まだなったばかりの小学生となったばかりの幼稚園児のためになるような生き方を
しなければいけないと思いました。
そのために、今自分のメンターを探しています。
たくさん本を読んで、自分のメンターを探しています。
「こういう風に生きることができたら、どれだけ素敵だろう。」
そんな生き様を今探しています。
そして、その中から自分らしい生き方を創り出していこうと思います。
私は、自分が病気になったことで、一つ大事なことに気づきました。