たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

今日から入院

こんばんは。

 

今日、入院しました。

普段は患者さんを診る側なのに、今日は看られる側。

なんか、変な気持ちです。

 

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看護師さんも、私が医療従事者であることを知っています。

なのに、入院説明をきちんと一字一句絶やさずにしていただきました。

おそらく、本人も「ここまで説明しなければいけないのかな?」と思いながら

話しているに違いありません。

私も、「そんなことは分かっているんだけどなぁ」

なんて心の中で思いながらも、

「はい」としっかり返事をしていました。

 

私は今回初めて入院をします。

そして、はじめて入院の説明を聞きました。

ここまでくわしく説明してくれてわかりやすかったのはもちろんですが、

それ以上に感動したのは、

いかに患者の気持ちを落ち着かせるか、そして安心していただけるか

という随所にみられた細かい心配り。

 

例えば、

 

繰り返し聞かれる

「何か、わからないところありますか?」

「心配なことはありませんか?」

「いつでも、困ったことがあったら呼んでください」

という文言が今日ほど、身に染みたことはありませんでした。

(大丈夫、大丈夫。そこまで俺のことを心配してくれるんだ。)

そう感激してしまうほどでした。

 

それから、書類のチェックの際には、

「完璧に書かれていますね」

「ここまで書いていただいてありがとうございます」

「読みやすいです。助かります!」

(いやいや、こちらこそ、汚い字で適当書いてしまって申し訳ありません)

私が恐縮するほど、頻繁に持ち上げていただきました。

 

病室に入ってたった20分のことです。

カチカチだった自分の心が、やわらいでいくのがわかりました。

 

実際、看護師さんの普段の激務を知っている身としては、

もう少し手を抜いて、気楽にやっていただいてもいいのでは、

と思ってしまいます。

 

でも、そこはプロフェッショナルたるところなのでしょう。

マスク越しに伺える一秒たりとも崩さない笑顔。

そして、耳障りのいい優しい声と言葉遣い。

(おっさんが、看護師さんに憧れるのも無理ないわなぁ)

 

今回のラグビーW杯。

日本代表が南アフリカ戦で

最後の最後までトライを決めようと攻め続けた姿勢は

観ている私たちに大きな感動を与えてくれました。

そして、

病気で心が守りに入っている私にとっては、

看護師さんの一つ一つの言葉と態度による積極的なケアは、

まさにそれに匹敵するものがありました。

 

入院中の患者さんにとって、

主治医に毎日診てもらえるとすごく安心する

と患者さんから聞いたことがあります。

しかしその一方で、

自分の病気の加減が悪いと、治療してもらっている主治医に申し訳ない

と気を遣うこともしばしばあるそうです。

 

それと同じくらい患者さんにとってうれしいのは、

看護師さんに頻繁に看てもらい、

優しい言葉をかけてもらったり、

手をさすってもらったりすることだそうです。

主治医には言えない本当の悩みも、

看護師さんなら言いやすいということもあるようです。

もちろん看護師さんは、その中から治療上大事なことを主治医に報告していきます。

 

ということで、

診断、治療および手術では医者がイニシアチブをとりますが、

病棟で一番大切なポジションにあるのは、

患者さんに一番近いところにいる看護師さんだと、私は思っています。

 

今日は、いつもの職場の立場とは違う視点から、

改めて尊い看護師さんという仕事の一面を見させてもらいました。

 

明日は手術。

痛いんだろうなぁ。

 

今日は早く寝ようと思います。

おやすみなさい!