前回の記事で、「今年中に人生でやりたいこと100リスト」を作成するという目標を挙げた。
この目標を達成することで、これまでにやりたかったけど、何らかの理由でやっていなかったことを、より字に起こして明らかにしようという魂胆である。
これまでにやりたいことがあっても、やっていなかったことがいくつもある。
たいていその何らかの理由というのは、「忙しくて時間がない」とか「手続きが面倒だ」とか、あるいは「まずは本で勉強してから」という逃げの文句でくくられるものだった。
人生の100のリスト
さて「人生でやりたいこと100リスト」、これはうまく考えられたもので、10だけだと「そんだけかい?」という話になって達成できても薄っぺらい人生になってしまう。1000だと多すぎて結局大部分は完遂できずに終わってしまい、人生の終わりにモヤモヤした感じになってしまう。
100という数字が、ちょうどいいのだ。
このリストは、作家のロバート・ハリスさんが自分の著書「人生の100のリスト」で掲げたことでちょっとしたブームになった。
彼自身は、とある冒険家が死ぬまでに100の冒険をしたというようなことを雑誌で読んでヒントを得たらしい。彼の場合、リストには「アヘン窟で一夜を過ごす」とか「男(同性)と恋をする」とか「人妻といい関係になる」とか、まあその本自体が小説だとすれば理解できるけど、私たちには到底できそうもないことを掲げて、実行に移している。
それがすごいところで、自分のいる日本で、それらのうち1個でもやってみるならば、下手すると残り99個達成できずにある意味人生終わってしまうかもしれない。
今までもトライしてみたが
100リストについては、これまでにも書こうとしたことがある。
そして、その痕跡がまだ残っている。
キャンパスノートだったり、パソコンのエクセルファイルだったり、スマホのアプリ(それ専用のものがいくつかある)にだったりするが、全部途中で挫折している。
だいたい30-40くらいで、それも最後の方は「毎日1個ゆで卵を食べる」とか「玄関で靴をそろえる」とか、なんかわからんが習慣にしたいことリストみたいになってしまっている。
これが、本当に人生でやり遂げたいことなのか、という質問を思い切り当時の自分にぶつけてみたい。
たぶん、リストを無理やり埋めようとした結果なのだろう。容易に推測がつく。
とにかく、習慣とか目標とかいうものではなく、純粋にやりたいことをリストに書くべきなのだ。
もちろん、その下にはそれを達成するために、毎日どうしたらいいのかという目標がくるし、それを無意識化にコントロールするために習慣化しようという試みが自然にできてくる。
今までのリストを見返してみると
今過去の100リストをみると、やはり全部、一番目は「世界1週旅行をする」「世界を一回りする」というようになっている。
よっぽど自分の場合は旅が好きなのか、この単純な頭でそれが真っ先に思いつきやすいのか、とにかくそればっかりで、その後に続くものも「ナイアガラの滝を見に行く」とか「ハワイでサーフィンをやる」だとか、「アフリカの大草原で野生の動物を見る」といったもので、やはりキーワードは旅なのだ。
このようにこれらの項目をみると、このリストを作ったときの思考がわかるような気がする。
要するに、当時の自分(リスト作成時)は、おそらく「自由」を欲しがっていたのだろう。
よっぽど嫌な職場に縛られている日々を送っていたに違いない、安易に想像がつく。
このように、なんとなく自分の思考を再確認できるのが、このリストの特徴でもある。ただ残念なことに、今見ているのは何年も前のリスト。
大事なのは、今どうだかということであれば、今の100リストを作り上げて分析することが必要なのだ。
リストを作成して今の思考を分析して、そこから必要あれば自分の生活を変えていくことが大事なのだろう。
リストを何に書き出すか
これまで、たいてい途中で挫折している。そして、それも部屋のどこか、あるいはパソコンのフォルダのどこかに追いやられている。
できれば、先ほども述べた自分の思考や今の状態を確認するためにも、常に目に入るところに置いておくことがいいのだろう。
最近「ほぼ日手帳2021」を購入した。
実はこの手帳の巻末に「My 100」と題して自由にテーマを決めて100個書き出せるページがある。
正直過去にもこの手帳を使っていたが、恥ずかしながら今回はじめて気づいた。
ここに書き出してもいいが、残念ながら一つ一つの項目を書き出すスペースが狭い。
また書き損じると少し残念な気持ちになってしまう。
というわけで、やはりベストはキャンパスノートに書き出すことかなと思う。
自分の字で書くことが味があっていい。
書き直す場合も、前のものを消さずに二重線で消して書き加えることをお勧めする。
自分の思考の変化がわかるのだ。
ノート自体は自分の書斎の机の上の見えるところに置いておく。
ただ恥ずかしいので相方に見られないように、カモフラージュは必要だ。
まあ、「人妻といい関係になる」なんて、書きたくても書かないが...
より具体的に書き出す
過去のリストでは、ただひたすらに100個挙げようとしていた。
先ほどの旅行関連に加えて「中国語を習う」とか「ジムに通う」とか。
でも、実際はそれらをやった上で最終的にどうしたいか、より具体的なことを書いた方がいいと思う。
「中国語を習う」ならば、「ニーハオ」を覚えただけでも、ある意味達成ということになってしまう。
でも、その当時はどうだったかわからないが、何のためにそれをリストに書いたかということを考えると、今ならば
「中国語を日常会話レベルまで話せるようになって、上海にタワーマンションを購入して住む」
とか
「中国語をマスターして、HSK検定(中国語検定)の6級(最上級)に合格する」
とか、さらには
「中国語で日常会話だけでなく医学専門用語もマスターして、中国の方の診察をする」
なんていうようになるのだろう。
まあ、このように具体的に書くことと、最終的にどうしたいかということを書いた方がいいのではと思う。
そして、大事なのはそのままではめちゃくちゃハードルが高いので、そのやりたいことを因数分解して、そこに到達するためには短期、中期的にどうすればいいのかということを書いていく。
つまり、中国語についてであれば
「HSK検定1級を申し込む」
とか
「毎日単語10個覚える」
とかみたいになるのかな。
達成しやすい小さな目標だったり、習慣化だったりするわけだ。
おそらくそんな感じで書き出してみると、大きなやりたいことの項目は少なくても、小さな目標や習慣を合わせて100個には到達するだろう。
もちろん、やりたいことが100個あるのが理想だが、目標や習慣化したいことでも、そこはおまけである。
書き出すために「柱」を決める
ネットでいろいろと検索していくと、ポイントを絞って書き出すとわかりやすくまとめやすいというのがあった。
つまり、最初からバラバラに書き出すのではなく、自分の生活に関連づけて分野をまとめておくのだ。
自分の場合は、次の項目にまとめようと思っている。
「仕事」「健康」「経済(お金)」「精神」「教養」「家族」「趣味・遊び」「身の回り」「その他」の9つ。
いわゆる鬼滅的に言うと、これが9つの柱に当たる(意味不明!)。
その柱に関連するやりたいことをそれぞれ11個以上挙げていけば、100個になるだろう。
まあ、たらたらと自分の100リストのルールみたいなものを書いたが、実際書き出してみないと始まらない。
さあ、がんばろう。