たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

BiSHから演歌まで、すべてが日本の文化~第60回日本レコード大賞を観て~

こんにちは。

いよいよ今日は大みそか

泣いても笑っても、今年最後の1日となりました。

今年できなかったことは、今日もできない。

だから、潔くあきらめて、来年に向けてフライングスタートしてしまいましょう。

 

昨日のレコード大賞はどうでしたか?

新人賞でBiSHが出てたのでちょこっと観たのですが、やはりかなり緊張していたのでしょうか?知らない人たちへのアピールは難しかったでしょうかね。


BiSH / PAiNT it BLACK[OFFICIAL VIDEO]

彼女たちのあの独特の世界観は、テレビ画面を通してでは伝わりにくいものがあり、直接ライブ会場に行って体感するものだからです。テレビではどうしても音程をはずしたかどうか、かわいく映っていたかどうかで判断されてしまいます。しかし、ライブ会場に行って、その場の雰囲気を味わうと音やビジュアルだけでなく、会場全体が一つの作品となり、それがライブの進行とともに変化していく。そして、その作品の中に自分も溶け込んで、その作品を作り出している一つの欠片となっていることに感動を覚えるはずです。

わかりやすく言うと、居酒屋で飲んでいて料理や酒はありきたりだけど、楽しい仲間と飲んでいるとすごく楽しいし、そこに隣の席で飲んでいた人たちと仲良くなって乾杯なんぞしようもんなら、最高にテンションあげあげという感じです。

 

んで、レコード大賞に話を戻しますと、歴代の新人賞受賞式なんぞ画面に映し出して時間稼ぎしたのちに、最優秀新人賞の発表!

「辰巳ゆうと」

(たつみゆうと?)

(誰?)

すみません、正直知りませんでした。

大学生であり、演歌歌手であります。デビュー前はストリートライブを行いながら歌の勉強をしてきた苦労人だそうです。

Twitterからの薄っぺらい情報からです、すみません)

今の演歌の世界というのは、大御所がかなりの年齢になってしまっているので、あとを盛り上げていく人達がやはり大事なのです。ある意味日本の伝統芸能でありますから、日本人として守っていくべきなのですよ。

たしかにラップやダンスなどの流行りものを取り入れていくのも大事ですが、あの演歌ならではのメロディラインは、私たち日本人の心に刻まれたもの。前の音を聞けば、そのあとに続くメロディがだいたい予測できる、つまり過去と現在と未来が音を通してつながっているこの音の流れというのは日本の文化なのです。

あのメガデスマーティ・フリードマンでさえ、メガデスをやめて日本に活動の場を移したのは、演歌が要因の一つだったのです。彼の美しいギターソロを聞けば、日本人ならわかります。これは演歌だって!!

自分なりのおすすめは、アルバム「Rust in Peace」に入っている「Tornado of Soul」です。このギターソロは、自分の今まで耳にしたギターソロの中のベスト5に入ります。

今だからいいますが、学生時代に夜自分の部屋にこもって、何度もエアーギターをひいていました。


Megadeth - Tornado Of Souls (Live In London 1992) [HD]

若者にとって演歌のイメージというのは、なんとなくダサいというのがあると思います。場末のスナックでBGMとして流れているような感じなのでしょうか?

だから、演歌はおじさんやおばさんの世界のもので、若者の曲ではないと。

自分の人生の中で残された将来よりも、今まで歩いてきた過去の方が長くなってくると

そこで体験した喜びや哀しみ、そういった言葉にできないような感情を代弁してくれているのが演歌なのでしょう。おじさんやおばさん一人ひとりが自分の好きな曲があるようで、それらはその人たちのテーマ曲、応援歌なのです。

 

自分の今まではアイドルからJPOP、洋楽、メタルにクラシック、ジャズと聞いてきましたが、いまいち演歌の世界に足を踏み入れることができませんでした。

でも、ハンバーガーが好きだった若者が年取って、日本酒片手に鮭とばをつまむようになると、

「演歌もいいなあ」

と思うようになるのです。

日本の文化、そして私たち中年、壮年の心の癒しどころである演歌を絶やしてはならぬという思いがあって、そして残念ながら声量の衰えを隠すことはできなかったが、それでも「北の大地」をうたい上げたサブちゃんをみて、今回最優秀新人に輝いた辰巳ゆうとさんを応援していきたいなと思った次第です。

 

さあ、今日の紅白を楽しみにしましょう。

以上たーさんでした(終)