たーさんブログ

自分の人生を再構築したがっているおっさんのつぶやき

永遠のロックンロール、音楽はいつまでも心に刻まれている~トム・ペティを偲ぶ~

こんにちは。

 

この歳になってくると、新しい出会いよりも悲しい別れの方が多くなってくるんです。長年表舞台に出ていた人が、しばらく音沙汰ないなと思っていたら、急にYAHOO!ニュースに訃報が流れて、、、

 

10月2日にアメリカの偉大なるロックスター、トム・ペティが亡くなったんです。67歳という若さで、自宅で心臓発作で倒れているところを見つかってそのまま搬送先の病院で帰らぬ人になりました。その前の週末にバンド40周年ライブで、熱唱したばかりだというのに。

ラジオでは先週は彼の曲が結構な頻度でかかっていましたね。

f:id:gota0620:20171010051814p:plain

80年代半ばから洋楽を聞き始めた自分にとって、当時トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズというバンドの存在は、ブルース・スプリングスティーン(ボーン・イン・ザ・USAを歌っていた人)と同様にいかにもアメリカ的な、特に中西部、南部の砂ぼこりくさいテイストの曲を歌っていたイメージがありました。

(勝手なイメージですいません。繰り返しますが、若造の勝手なイメージです!)

洋楽に入門したばかりの中学生にとって、ビルボードでどんなにチャート上位に食い込んでもメッセージ色の強い彼らの歌よりも、ハワード・ジョーンズとかスターシップ、a-haといった明るい分かりやすい曲の方に耳がいってしまっていました。

だから、FMステーションという雑誌を買って、隔週で楽しみにチャートを見るんですが、ブルース・スプリングスティーンの5枚組ライブアルバムが初登場1位になっても、トム・ペティの「パック・アップ・ザ・プランテーションーライブ」アルバムが上位に食い込んできても、なんか残念な気持ちが優先していたように思います。

(なんというか、かつてのプロ野球オールスターゲームパ・リーグセ・リーグに勝ってしまったときの気分と言いましょうか)

 

さて、自分とトム・ペティとの接点が近くなったのはいつ頃からだったんでしょうか?

1976年にデビューした彼のバンドが、1986年にはノーベル文学賞を昨年受賞したボブ・ディランのバックバンドとして活動をし、そして来日もしました。その流れかどうかわかりませんが、ジョージ・ハリソン(元ビートルズ)、ロイ・オービソン(プリティウーマンを歌った人)、ジェフ・リン(電車男の主題歌でおなじみエレクトリック・ライト・オーケストラのボーカル)と5人でトラベリング・ウィルベリーズを結成して、そのアルバムがめちゃくちゃポップで良くて聞きまくったのが、多分トム・ペティに興味をもった始まりだったと思います。

 

その後1989年にトム・ペティのソロ名義の最高傑作「Full Moon Fever」、1991年にハートブレイカーズとしてのアルバム「Into the Great Wide Open」が世に出て、レコード屋で試聴して即買いしたのを覚えています。

 

そこで、私の個人的な趣味でトム・ペティ様に敬意を表してベスト5を選んでみました。

第5位 Running Down a Dream 「Full Moon Fever」

ソロアルバムからのヒット曲で、ノリノリのロックンロール!ELOのジェフ・リンとハートブレイカーズのギタリスト、マイク・キャンベルとともに書いた曲で、単純な旋律の中に哀愁を感じさせるナンバーで、特に最後のギターソロでのフェイドアウトは今となっては寂しさのあまり泣いてしまいます。


Tom Petty And The Heartbreakers - Runnin' Down A Dream

第4位 American Girl 「American Girl」

1976年のデビューアルバムからのタイトルチューンで、おそらくトム・ペティ自身が一番ライブで歌った曲だと思います。この曲は1993年に出た「グレイテスト・ヒッツ」ではじめてCDで聞いたわけですが、実はその前に映画で使われていて知っていました。ジョディ・フォスター主演の「羊たちの沈黙」で、誘拐された上院議員の娘が誘拐される直前に車を運転しながら、ラジオから流れてくるこの曲で熱唱していたのです。この声はトム・ペティではと思いながら、好きなこの映画を何度も観返していたのを思い出します。

(決して自分はサイコパスではありません!)


Tom Petty & The Heartbreakers -- "American Girl"

第3位 Learning to Fly 「Into the Great Wide Open」

名盤と勝手に思っているが、このアルバムの1曲目を飾るこのナンバー。この歳になって自分の歩いてきた道を振り返ると、この歌詞を聞いているうちに涙が出てきます。「空を飛びたいんだ、でも翼がないんだ」

トム・ペティ湾岸戦争からこの歌詞のインスピレーションを得たそうです。歩き出した人生はどこへ向かうかは誰も分からない、だから空を飛んでどこにたどり着くのか、そしてそこに着いたらすべてわかるのだから。でもそれができない。的な感じのイメージの歌だと勝手に思っています。


Tom Petty - Learning To Fly

第2位 Into the Great Wide Open 「Into the Great Wide Open」

同じくタイトルチューンのこの曲のMVには、若きジョニー・デップと好きな女優の一人だったガブリエル・アンウォーが出ていて、よくビデオを再生していました。人生の浮き沈みを、やさしいメロディにのせて聞かしてくれます。ちょっとしたきっかけで人生の頂点へ上り詰めることができるけど、大事なこともあっという間に失ってしまうもんだよ、それが人生さ。というようなお話。


Tom Petty - Into the great wide open (with Johnny Depp)

第1位 Free Falling 「Full Moon Fever」

これぞ、トム・ペティの名曲中の名曲。ソロアルバムからのヒットシングルで、1990年にビルボード第7位を記録しています。スーパーボウルでもこの曲を演奏していましたね。

男っつうのはいつでも自由に漂いたいものです。


Tom Petty - Free Fallin'

 

いかがでしたでしょうか?

とにかくロックの殿堂入りしたトム・ペティに少しでも触れてみたい人は、バンドとしての「Into the Great Wide Open」、ソロとしての「Full Moon Fever」から聞き始めては。あるいは「Greatest Hits」でもいいかもしれません。

 

 

 

Full Moon Fever

Full Moon Fever

 

 

Greatest Hits

Greatest Hits

 

以上たーさんでした。(終)