ビジネス用語なのかどうか知らないけれど、ルーチンワークという言葉がある。
これは、日々同じ作業を行う仕事のことを言う。
業務の手順やルールがすでにパターン化されて、マニュアル化されることで、効率よく進めることができる。
このルーチンワークのメリットは、
・業務の効率化が図れる
・時間配分の正確性が高く、スケジュール管理しやすい
・一定のクオリティーが確保できる
ルーチンワークと習慣
さて、私たちの日常生活においても、それに似たような言葉がある。
「習慣」だ。
ルーチンワークと習慣は、前者はビジネスで用いられる言葉で、後者は日常生活で使われる表現とされて、別々に使い分けるものだとする見方もある。
ただ、朝6時からブログを書き始めるというのを、ルーチンワークと呼ぼうが、習慣としようが、別にどちらでも悪いことではないだろう。
とある会社でのルーチンワーク
例えば、ルーチンワークならば、
朝9時から始めて、いつも通りの作業で10時には終わって、次のタスクに取り掛かることができるとする。
ルーチンワークのいいところは、先に述べたように、時間配分の正確性が高いので1時間で一定のクオリティの結果を出すことができて、非常にスケジュールの管理がしやすい点にある。
だから、その次のタスクとして10時5分に会議室で面会なんていう予定を立てても、ほぼオンタイムに行動に移せるわけなのである。
しかし、そのルーティンワークが、時にうまくいかないこともある。
ルーチンの対義語として、イレギュラー(変則)やアドホック(臨時)、スポット(一回きり)などと言った言葉がある。
それらが、ルーチンワークを妨げるように、どこかで起こることがある。
ルーチンワークを邪魔するイレギュラーイベント
例えば、
朝8時50分に話の長い部長に呼び出されて、まとまりのない話を20分もされてしまった場合。
その結果、自分のルーチンワークは10分遅れで開始することになる。
例えば、
9時30分、最もルーチンワークに集中しているそのときに、同僚からの電話でどうでもいい話をされて集中が途切れてしまった場合。
そこから、再び「全集中」の状態に戻すためには当然時間がかかる。
その結果、予定していたルーチンワークの7割程度しか終わらなかった。
このように、予定外、想定外のことがふりかかると、仕事の効率はめちゃくちゃ落ちてしまうのは容易に想像がつくだろう。
自分たちの日常生活において
さて、私たちの日常生活に目を向けるとどうだろうか。
習慣においても、同じだろう。
例えば、自分の場合は朝5時に起きて、6時すぎに出勤するまで行動が習慣化されている。
朝5時に起きて、シャワーを浴びて、コーヒーを飲みながらその日のスケジュールを確認するみたいな。
ところが、その習慣の一連の行動パターンが崩れる可能性がある。
例えば、
朝5時に起きる予定であったが、目覚ましがその日は鳴らずに20分遅れで目が覚めた。
結局シャワーを浴びずに出勤しなければいけない。
これが前日焼肉なんか食っていたりしたら最悪だ。
なんとなく、甘酸っぱい焼肉のたれ的なにおいをさせながら、出勤しなければいけないわけだ。
あるいは、
予定通りに起きてシャワーも浴びることもできて、コーヒー淹れながら、
たまたま習慣としていないテレビをつけてしまい、
そして、その日たまたまNiziUが「目覚ましテレビ」に出てしまっていたら、
おじさんとしては自分のスケジュール管理の時間に、縄跳びダンスを見ていることになるかもしれない。
(具体的すぎるだろっ!)
(つうか、出勤時間が「スッキリ」にかぶっていたら、休んでいたかもしれない)
その結果、今日1日のスケジュール、そしてto do listを作成せずに、仕事に向かうことになり、場合によっては職場で路頭に迷うことになる。
イレギュラーなことが起きないようにする
というわけで、仕事でも日常生活でも、いかにイレギュラーなことが起きないようにするかが、非常に大事になってくるのだろう。
これを克服しないと、下手するとその日にやりたいことが、たいていのことは手つかずに終わってしまう。
まず、よく言われていることは、やっている最中に自分の仕事を邪魔するだろうものはあらかじめ排除すること。
仕事ならば、
・個室でやる
・スマホ、電話は排除する
・人から声をかけられないようなオーラを出す
日常生活でも同様だろう。
なんと言ってもスマホが問題。
すぐにどうでも良いYahooニュースにとびついて、読み始めてしまうと、そこからどんどんサーフィンしまくることになる。
自分の場合、テレビなんかもそうである。
どこかのお偉いさんが、自分のことを「ガースー」と呼んだことがテレビニュースで流れているのを目にしたがために、その日1日中Youtubeを見まくってしまい、翌日のプレゼン資料の作成が深夜にずれ込んでしまったことが最近あった。
(チクショウ、この歳で夜更かしすると数日体に疲労が残るんだから)
とにかく、自分のルーチンワーク、習慣行動を行う場合には、それを妨げるであろう事柄はすべて排除すべきなのである。
・スマホや携帯電話はそばに置かずにかばんの中にいれておく
・テレビやラジオはつけない
・音楽も聴かない
・雑誌や漫画を排除する
・生理現象は仕方がないとして、喉が渇くことはあるので飲み物をそばに置いておく
こういった準備が必要なのである。
予定どおりに始められない
さて、ルーチンワークの途中の邪魔は、このようにはじくことができるのだが、その直前に発生したイレギュラー事象については、なかなか避けがたい。
予定どおりにはじまらなかったことで、すべての時間配分がくるってしまうことになる。
自分に原因がある場合、例えば寝坊したとか、渋滞に巻き込まれたとか、そういうことである。
必要な資料が見つからなくて、そのために数分時間をロスしたとか、そういうこともである。
この場合は、とにかくそれ以前の時間配分や事前準備のあり方を見直す必要があるだろう。
5時起床予定ならば、睡眠時間7時間は最低とっておきたいので、前日22時には布団にもぐりこむようにする。
渋滞も考慮して、時間10分前に仕事場に到着するように出発時間を調整する。
つまり、時間にルーズな人はダメなりに工夫が必須。
肝心の書類が見つからないことで、探すのに時間をロスするのであれば、普段から整理整頓して書類を取り出しやすいようにしておく。
こういったことを気を付ける必要があるのだ。
そして、行動の終わりが後ろにズレても、多少時間に余裕をもってスケジュールを組み立てるのも、一つの手法だ。
予定どおりにいって時間が余ったら、それはそれでそのスキマ時間に何か小さなタスクをおこなえばいい。
というわけで、ルーチンワーク、習慣行動を予定通りこなすためには、時間的に余裕をもってスケジュールを組み立てたうえに時間厳守。
そして整理整頓をすることで無駄な行動を省くことをめざすのが大事。
さらに仕事の邪魔をするような媒体や人は、自分のまわりから可能なかぎり排除することが大事だ。
このことを肝に銘じて、2021年も頑張っていきましょう!