こんにちは。
先日知り合いと飲みに行く機会がありました。
彼は自分よりも2つ下の後輩になりますが、前回会ったときは7年前。
そのとき彼はまだ30代で、私は40歳ちょうど。彼にジャストフォーティーの気分をいろいろと質問された記憶があります。
自分は体重が今よりも10kg少なかった当時、彼は私よりも数kg体重が重く、がっしりしたプロレスラーと力士の間のような体型でした。
そんな彼の当時のイメージで待ち合わせ場所で待っていたら、予想していた体型よりも2まわりも小さい彼が登場。
その変貌ぶりに驚いたのは言うまでもありません。
彼が言うには、健康診断の異常値を医者に注意されて、そこからダイエットして1年で21kgやせたそうです。
「おまえはデ・ニーロか?!」
その努力たるや、すさまじいものがあったんでしょう。
やせたその標準体型にびっくりしたのはもちろんですが、気になったのはその老け込み方でした。
顔はたしかにシュッとしていますが、頬はたるんでほうれい線がかなり目立っていました。肌は保湿が足りないのか、少し乾燥しているようで肌ツヤがなく、目の下のたるみも気になります。たしかにやせて、今までのはち切れんばかりのおなかは見る影もありませんが、どっしりした今までのイメージをくつがえすように安定感のない、いわゆる老人のような立ち構え。
まだ40代半ばの彼に向かって、ひどいことを書いていますが、別に本人に面と向かって言ったわけではありませんので悪しからず。
医者に言われたら(脅迫されたら)、誰だってやせようと思いますが、それにしても1年でやせる量ではありません。
話を聞くと、主に食事制限がメインで、筋トレのような運動はあまりしていなかったそうです。朝夕の通勤のときに駅まで歩く程度。
彼曰く、正直後半は出かけるのがだるくなっていたそうです。
「それって、サルコペニアじゃん」
って思わず言ってしまいました。
サルコペニアとは、加齢や病気により体の骨格筋量が減少し、全身の筋力低下および心肺機能をはじめとする身体機能の低下をきたした状態を言います。病気でなくても、中高年になり、あまり体を動かすことがなくなると知らず知らずのうちに筋肉の衰えが目立ってきて、それで疲れるからと言ってあまり動かないでいると、ますます使わない筋肉が細くなり、悪循環で徐々に動けなくなってくるのです。
最近問題だなと思うのは、中高年にダイエットをすすめる医者がいることです。年齢を積み重ねるにしたがい、体重が増えてきてぽっちゃり体型になってくるのはある程度仕方がないのですが、そんな人に向かって
「やせろ、やせろ!」
を連呼している医者がいます。たしかに、血液検査の異常値はそれである程度は改善するかもしれませんが、正しいやせ方をしないと当然あとで痛いしっぺ返しを食らうことになります。
たいてい医者の脅迫におののいた患者は、彼のように無理な食事制限をしてやせようとします。当然単純に食べる量を減らすだけのダイエットになってしまいますので、必要栄養量については全く意識していないでしょう。
筋肉の材料となるたんぱく質も摂取不足になるので、自然と筋肉がやせていきます。
人の体型として美しいのは、立派な筋肉があり、それを土台としてその上に適度の脂肪がつくからなのです。しかし、その支えとなる筋肉が衰えてしまうと脂肪もさらには皮膚もたるんでしまい、やせたという以上にやせ衰えたという印象になってしまいます。
そして筋トレをしない度がすぎるダイエットをすると、体を動かすのさえ億劫になってしまい、体力の衰え、身体機能の低下を招くことになります。
ですので、中高年の患者に向かって安易に
「やせなさい」
と脅迫するよりは、
「運動しなさい。体を動かしなさい。」
と言ってあげる方が正しいと思います。
しっかり筋肉がついてくると、多少脂肪が多めであっても皮膚のハリ、ツヤは維持されて、年齢相応もしくはやや若くみられると思います。
(自慢じゃないですが、私自身が先日30代後半に見えると言われたもので)
もちろん、その言葉に甘えて体重をいたずらに増やしたり暴飲暴食をしたりしてはいけないのですが、ただ極端なダイエットは体に良くないのも事実です。
そんな私はやせた彼を前に、から揚げを2人前食べてしまいましたが...
以上たーさんでした(終わり)
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