こんにちは。
今日で入院生活7日目...となるところが、
昨日の夜病棟に主治医がふらっとやってきて
「明日でも退院大丈夫ですよ」
だって。
おいおい、うれしいけど...
うれしい!
まあ、もうそろそろだろうな、とは思っていましたが、
まさか今日でいいとは。
「この退屈な日々ともおさらばじゃあ」
というわけで、本日めでたく退院してきました。
そんで、自宅に直行。
そして、
そして、
お昼にラーメンを食べてきました。
「うまーーーい」
でも、すごく感動したわけではありませんでした。
(そんなに体が欲していないのかな?)
「やっぱ、1週間毎日病院食だったから、ラーメンがうまいと感じるでしょう」
って、期待して質問してくるんですが、
むしろ1週間食べ続けると、いかにも健康にいい食事が当たり前になり、
ちょっとしたおかずと野菜と汁ものと白いご飯、そして最後にフルーツだけで
満足できる体になってしまったようです。
退屈な入院生活で、1日3度のこのお食事がすごく楽しみでした。
1週間病院食を続けると、いくつかの点で自分の食事に対する姿勢が変わりました。
①おかわりができなくなりました
今までは、普通の人が食べる食事のボリュームに、さらにもう一回りかぶせていました。
まあ、それが間違いなく「太る原因」だったわけなんですが、
病院食になってから、その量でがまんできるようになってきたのです。
最初のころは、メインのおかずが一品しかないとか、ご飯茶碗が上げ底だとか、
酢の物が酸っぱすぎるとか、デザートのバナナは半分でなく1本にしてほしいとか、
心の中でクレームの嵐でした。
しかし、一発目の食事を運んできたナースマンに
「少ないっすよね。でも、みなさん慣れるみたいですよ。あとやせられますよ」
って、笑いながら言われて、
「そうか」
と、納得してしまいました。
仕方がないというあきらめの気持ちをもって、しばらく食べていると、
意外に結構満腹になるもんです。
今まで、低糖質と言いながら白いご飯を抜いて、その分春巻きとか餃子とか
量を増やして食べていました。
(全然低糖質でないじゃん(ツッコミ))
しかし、白いご飯一杯に、煮魚と汁ものとおひたしとかで全然十分です。
今まで、うちの相方に、おかずの種類をたくさんお願いしていたから、食事を作らなくなってしまったのかな。
(テーブルの上にいっぱい皿を並べて居酒屋風するのが好きなもんで)
なんて、思ったりもします。
たぶん、1週間この量で生活してきて、だいぶ胃の大きさも小さくなったと思います。
今日の昼のラーメンも、いつもなら ”全部のせ” という感じなんですが、
普通サイズの半分で結構十分でした。
この入院生活で、体重はさらに2kg減って、家族にもびっくりされています。
健康にいい食事は、白米を食べていてもやせるんだなと思いました。
低糖質にこだわりすぎるのもどうかと。
②食事に集中するようになりました
これまで、食事をするときは、テレビを観ながらとか新聞読みながらとか、
酒のつまみにとかでした。
しかし、食事が楽しみになってきて、そしてそれ以外にすることがないと
自然に食事に集中しちゃうんです。
「今日のお魚の味付けは何かな?」
「この汁、さつま汁って言うんだ」
「ごはんに梅干しだけでも、美味しい」
食事に対する感想がこれだけ出てきたことって、ここ最近ありませんでした。
なんとなく「ながら」で食べていて、口の中にどんどん押し込み、
気づいたら皿が空。
食事の素材や味付けとかよりも、テレビの内容の方が印象に残っているという感じ。
口の中に次々に物を入れるので、結局なんの味かわからない状態でした。
そんで、飲み込んで終わり。
でも、この数日間は、一つの素材がきちんと咀嚼されて食道に落ちるまで、
次のものを口に入れない。
(だって、量が少ないんだもん)
という食べ方をしていたら、一つ一つの味付けがよくわかるようになったし、
(今まで、どんだけ味付けに鈍感だったか?!)
白いご飯にも味があるんだということがわかったし、
少ないと思っていた量でも満腹になるようなったし、
そして、食事に対する感謝みたいなものが芽生え始めました。
こうやって、食事を味わって美味しく食べれるのは、自分が健康だからだし、
朝から夜まで厨房で一生懸命に食事を作ってくれる人がいるからだし、
さらには、
一つ一つの素材を育てたり、採ったりしてくれる人がいるからなんだと。
③体調がよくなりました
(お食事中の方はすみません)
実は、毎日快便だったのです。
低糖質を始めてから、便秘気味でした。
あるいは、ジャンクフードを食べているときも便秘気味でした。
お酒を飲んだ翌日は、下し気味でした。
それが、病院食になってからほぼ毎日、それも1日2回。
胃腸の動きがよくなったのでしょう。
毎日3度、決まった時間に、決まった量を食べる。
バランスのとれた食事内容と、その際にいただく熱いお茶。
それだけなんですけどね。
これも体重減少につながったのかな。
自分の体は、自分が食べているものによってつくられる
自分の健康は、何を食べているかによって決まってくる
病院食って、まずいというイメージがありました。
いやいや、そんなことはないです。
今までの食事が、ある意味贅沢すぎていたし、濃い味付け、過剰な量が自分の体に余分な負担を与えすぎていたのです。
病院食はおいしかったし、それ以上に自分の体に大きな変化を与えてくれました。
食事に対する姿勢も大きく変わった気がします。
さて、明日からまた仕事。
でも、その合間の食事も、しっかり考えて、そして味わって摂っていこうと思います。
そうすることで、自分の病気も治ってしまうような気がしています。
では。