こんにちは
またまた懲りずに「ブログご無沙汰」してしまったたーさんです。
退院してからも、相変わらず人にこき使われるのが好きな私は、
たぶん「療養」という言葉を知らないのでしょうね。
職場で周りから、
「休めばいいのに」
という言葉を何度かけられたことか。
それでも笑顔でスルーして、早朝から夜遅くまで働いていました。
そんなに仕事をしてしまうのはなぜ?
入院していて凝り固まった体をほぐすために動きまわっていたのでしょうか?
いいえ。
ただ自分が休んでいる間に、どれだけ仕事が進んでしまっているのか、
自分が職場で忘れられた存在になっていないか、心配だっただけなんです。
正直自分がいなくても仕事はいつも通りこなされていました。
「自分がいなかったから、みんな大変だったでしょ?ごめんね!」
と言えるような雰囲気では全くありません。
むしろ、患部にガーゼを巻いて、いかにも「退院したばかりです」風の私の姿を見て
「もう少し休んでいていいんですよ」
「特に仕事ありませんから、やっておきますから」
と言われてしまうばかり。
(なんだよ、俺の今までの立場は何だったの?寂しいじゃんかよ)
(せめて、「いなかったので、仕事のこの部分ができなくて困っていました」くらい
言ってくれてもいいのに)
と思ってしまうのは、私のわがままでしょうか。
そうなんです。自分がいなくても職場は困っていません。
病人が仕事をする場所ではないんです。
インフルになっても、みんな平気で休みます。
ここはそういう意味ではいい職場です。
まあ、そりゃ、うつされたりしたら嫌ですもんね。
だから、今回も退院翌日から職場に顔を出さなくても本当はよかったんです。
でも、みんなと同じことをしないと不安になる日本人だからか、
退院後も休み続けていると陰口をたたかれるのが怖い小市民だからか、
1日でも賃金が減ると食べられないくらいお金に困っている貧乏人だからか、
退院翌日からほぼ3週間経った今まで、仕事に邁進していました。
だから、疲れています。
そのうえ、仕事をしていると自分の時間がありません。
仕事で疲れると、帰りの電車の中で寝てしまい、
夜ご飯を食べてすぐに寝てしまいます。
結局、自分の時間はほぼありません。
おいおい!
入院中に考えていたんじゃないかよ!
癌だから、
残りの人生時間は限られているんだから、
自分の好きなことをする時間を作るために、仕事をやめようって。
たしかに、病室のベッドに寝ていたときは、そんなことを考えていました。
たしかに、自分の人生計画について、考える時間があったのです。
しかし、退院していつものように時間に追われる日常に戻ると、
そんなことを考える暇はありません。
「自分の時間を作ってなにをしようか?」
なんて考えるよりも、次から次に仕事を与えてもらう方がいちいち考えなくていいので
楽なんです。反射で動いてしまっているのです。
これって、敢えて考える暇を作らないようにしているのでは?
自分の今いる場所はいい職場なので、一応は人間らしく仕事をすることはできます。
それに、年齢的に上司に当たるので後輩に仕事をやっておいてもらうこともできます。
しかし、私の悪いところ、生まれつきの性格でダメなところは、
自分で仕事をやらないと気が済まないというところにあります。
やらないと心配になり、結局仕事でパンク寸前までいって、全然人間らしい生活を
送れていないのです。
どうすればいいんだろう?
これって自分が悪いんだよね。
このまま行くと、自分にとっては何もせずに、こき使われて病気で死んでしまうよ。
そう言えば、前の職場もこき使われすぎてやめたのではなかったのですか?
「無理しないでね」
とよく言われます。
それって、自分が楽しそうに働いていないからなのかな?
楽しそうに働けていないお父さんは、家でもいつも疲れた顔をして、すぐ部屋に
閉じこもってしまいます。
会話をする元気もないのでしょう。
その姿をみた子どもたちは、なんと思うでしょうか?
「ああ、大人ってつらいんだ。」
「仕事って大変なんだ。」
そして、
「大人になんかなりたくない。仕事なんてしたくない。」
「勉強をやっても、ちっともいいことない。」
子どもたちはそう思って、暗い将来を嘆くのではないでしょうか?
周りのことなんか気にしなくていいんです。
自分がやらなくていいような仕事は人にまかせましょう。
そして、
自分がしたい仕事、自分が楽しんでいること、そして自分の健康、
つまり、まずは自分自身を大事にしようと思います。
そして、それが家族や周りの人たちにいい影響を与えることになればいいんです。
3週間仕事をしてきましたが、手術前とはちょっと違う思いを持ちました。
忙しい毎日の中でも、少し立ち止まって、
「自分はこのままでいいのだろうか?」
と振り返ることが大事。
1日の中で少しでも考える暇を作り、
そこから自分の時間へと発展させて、
そして自分で何かを創造することをめざそうと思います。
頭を使ってね!
そして、体にいいことをしよう